忍者ブログ
[869]  [868]  [867]  [866]  [865]  [864]  [863]  [862]  [861]  [860]  [859
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

image1835.png公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:116分
監 督:マット・リーヴス
出 演:コディ・スミット=マクフィー、クロエ・グレース・モレッツ、イライアス・コティーズ、リチャード・ジェンキンス、カーラ・ブオノ、サーシャ・バレス、ディラン・ケニン、クリス・ブラウニング、リッチー・コスター、ディラン・ミネット 他
ノミネート:【2010年/第16回放送映画批評家協会賞】若手俳優賞(コディ・スミット=マクフィー、クロエ・グレース・モレッツ)
コピー:最も切なくて、最も怖ろしい、イノセントスリラー

母親と二人暮しの少年オーウェン。学校でいじめにあっている彼は、それを母親に相談することもできず、夜になると一人でアパートの中庭で悔しさを噛み締めていた。ある日、隣の部屋に、父親と娘と思しき二人が引っ越してくる。しかし、その少女は雪が積もる屋外で、何故か裸足。やがて、二人は中庭で会話するようになるが、彼女は学校にも通っておらず、世間のこともイマイチ判っていない様子。そんな調子でも、徐々に打ちとけていき、お互いの部屋の壁越しにモールス信号で連絡を取り合うくらい親密になる。その頃、町では連続猟奇殺人事件が発生し、住民を恐れさせていた…というストーリー。

近年のヴァンパイア映画としては最高峰と私が評価した『ぼくのエリ』をハリウッドがリメイク。ほぼ完璧な作品なのに無謀なことを…と思ったが、主演にクロエたんを持ってくるとなると、ちょっと話は変わってくる。一応、製作側としては最善は尽くしていると言えるかな。あとは監督の力量次第。監督は『クローバーフィールド/HAKAISHA』の人ね。はたして、あの耽美具合とか純愛とも偏愛ともつかない不思議な感情とか、あの雰囲気がハリウッド映画で出せるのか。
#ニューメキシコって雪降るんか?って思うでしょ。降るらしいねー、アルバカーキの山とか。普通にスキー場とかあるんだって。勉強になったわ。

いきなり結論だけど、多少ブラッシュアップはされているが、愚直といっていいくらいストーリー展開はそのまま。凍った湖上でのできごと(殴った直後に“キャー”)とか、タイミングまでまったく一緒。これリメイクの意味あるんか?と思うくらい一緒。最後のプールの名シーン(っていっていいのかな)までも一緒。これって、オリジナルが優れている証拠だよね。オリジナルを猛烈に押している私としては、してやったりなんだけど。
#逆にレイティングの関係なのか、エグいところは薄くなってるな。

ちょっとクロエたんは、女の子っぽすぎるし、人間っぽすぎるな。オリジナルには、中性的なところにも若干意味があったしな。アメリカと北欧でヴァンパイアのイメージが違うのかな。

アビーが、今の同居人が歳取って使い物にならなくなってきたから、次の使用人を捜すために人たらししてるように見える(いや、そういう解釈がいけないわけじゃないんだけど、そうするなら、思いっきりそっちに倒せばいいんだよね)。なんで、アビーがオーウェンに親しみを感じるのか。オーウェンに強くなって欲しいと思うのか。そこが描ききれていない。自然に惹かれていく。そんな“存在”と出会っちゃたらやむを得ないかな…って感じがないんだな。
#タイトルの“モールス”…焦点を当てるような部分でもないんだよなぁ(ダメ邦題かな、こりゃ)。

まあ、ブラッシュアップはされてるけど、その分、展開が読めやすくなった気がする(オリジナルを観たからじゃないと思うよ)。あんまりスッキリさせちゃうと、もっとウマい方法で血を調達する方法考えりゃいいんじゃねーの?とか、そっちに気がいっちゃうんだよね。

悪くは無いんだけど、やっぱり、オリジナルの『ぼくのエリ』をお薦めしちゃうな。同居人の正体がわかった時のゾクゾク。もっと幼い少年が、自分もその道を選択するゾクゾク。ちょっと薄まっちゃったね。
クロエたんが見たくて見たくてしょうがない人だけ見ればよろし。

オリジナルをご覧になっていない方には、私が何を言ってるのかよくわからないと思うけど、とにかく『ぼくのエリ』は観るべき名作ってこと。以上。
#顔の傷の血の匂いには、もっと反応してほしいかったなぁ。




負けるな日本

 

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
リンク
カウンター
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
最新コメント
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[04/28 ETCマンツーマン英会話]
[10/07 絶太]
最新トラックバック
Copyright © 2009-2014 クボタカユキ All rights reserved.
忍者ブログ [PR]