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公開国:日本
時 間:137分
監 督:井口奈己
出 演:永作博美、松山ケンイチ、蒼井優、忍成修吾、あがた森魚、温水洋一、市川実和子 他
コピー:恋におちる。世界がかわる。19歳のボクと39歳のユリのいかれた冬の物語。
地方の美術学校に通う磯貝みるめ。その学校に非常勤講師としてやってきたユリ。彼女のことが気になり、彼女の教室を訪れるようになったみるめは、ユリから絵のモデルを頼まれる。しかし、彼女のアトリエで2人は関係を持ってしまう。ユリにすっかりはまってしまたみるめは、夢見心地の日々。彼に秘かに恋をしていた同級生えんちゃんは、みるめとユリが付き合っていることを知り、衝撃を受けてしまう…というストーリー。
まあ、よく言えば、ヨーロッパ映画のように“空気”重視。大して内容もなさそうなのに137分もあるのかよ…と思ったけど、雰囲気を壊さないことに注力すれば、こんな感じなるのも納得。
ダラダラと簡単に撮っているようにみえるかもしれないけど、この間を持たせつつ興味も失わせないのは、なかなかテクニックとセンスがいると思う。長廻しも多かったので、演者側も大変だったんじゃないだろうか。
ロングショットも多用していて、はじめ松ケンも忍成修吾も認識できなかった(忍成修吾はARATAかと思ったよ)。
だけど、純粋に映画を観たい…ってだけの人、映像表現の手法とかシナリオのデキ云々なんか考えながら観たくないよ!って人には、煩わしく感じるのかもしれない。
ストーリー自体は、性に奔放な人妻が学生と不倫する様子をダラダラと綴るだけ。“だけ”っていっていいのか悩むところだけど、ドラスティックな展開もないし、それほど現実の世界でありえない話でもなかったりするし、退屈に感じた人はたくさんいるだろな。
間と空気感を一生懸命つくっているのはよくわかるんだけど、対して、細かいディテールには、さほど気を使っていなかったりして、逆に面白かった。
作品を見ているだけだと、舞台の地がどこなのかわかんない…とか(途中でユリが東京にいくっていうセリフがあって、初めて田舎なんだな…って気づいた)。松ケン演じるみるめが、気を抜くと青森弁になっちゃうのとか、それでいいのか?って感じ。そういう部分よりも、演技の流れを重視したってことなんだろうけど(私はそういう姿勢が嫌いじゃないけど、気になるひとは気になるだろうね)。
「会えなければ終わるなんて、そんなもんじゃないだろう」っていうラストのセリフ。一般的にそんなことが言われているわけもないのに、否定してきやがって、まるで告白もしてないのにフられた感じ。まあ、本作を貫くそういう理不尽さというか奔放さを象徴した表現なんだろうね。
こんなゆるゆるな作品なのに、玄人好みっていうめずらしい作品だと思う。これおもしろいよ…と薦めても、ピンとこない人には「はあぁ?こんなの薦めてアホなんじゃね?」といわれそうで、薦めるのは怖い作品。
根本的に、誰一人として他人のセックスのことを笑ったりしない。なんとなく、なんとなく。本作自体がなんとなくの塊なんだろうな。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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