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image1834.png公開年:2011年
公開国:日本
時 間:100分
監 督:三池崇史
出 演:加藤清史郎、林遼威、木村風太、平幹二朗、寺島進、三浦貴大、山本耕史、古田新太、杏、中村玉緒、柄本明、石橋蓮司、 山本裕典、石垣佑磨、白石隼也、溝口琢矢、三津谷亮、竹中直人、中村獅童、檀れい、谷原章介、鹿賀丈史、松方弘樹 他
コピー: 仲間といっしょなら、勇気200%!!



エリート忍者を目指して意気揚々忍術学園に入学した乱太郎。しかし、乱太郎が編入した一年は組”は、食いしん坊で居眠りばかりのしんべヱや、金儲けにしか興味がないきり丸など、愉快だけれど成績はイマイチのオチこぼればかりのクラス。ある日、4年は組の生徒・斉藤タカ丸と父親・幸隆が何者かに暗殺されそうになる事件が発生。実は、幸隆の父・幸丸が、髪結いの姿でスパイ活動をしていたのに、自分の正体を明かさずに死去したため、幸隆は自分が忍者の家系であることを知らずに生活していた。そのため“抜け忍”の扱いとなっており、命を狙われたということだった。忍術学園はその暗殺者たちの動きを察知し、彼らを守ろうと奔走するが…というストーリー。

元のアニメが長すぎて、年代によっては知ってるキャラ/エピソードが違ったりする。よっぽど長く観ていないと、よくわからないことだらけな気がする。今回のストーリーは、忍術学園VSウスタケ忍者がメイン。ドクタケ忍者とか、なんで出てるのか良くわからないと思う。忍たまをよく知らない人は、敵なんだか味方なんだか、混乱するだろうし、実際ストーリー上は全然重要じゃないからいなくて良いレベル。稗田八方斎の大笑いで起き上がれないっていうお約束をやりたいだけ。

最近の原作あり映画作品は、“似ている”ということに注力しているけれど、似ていることは必要条件であって十分条件ではないことが判っていない監督が多い。簡単にいえば、似ていることは、単なる掴みでしかないってこと。似てるかどうかなんか監督が気にすることじゃない。
それどころか、ウマく似せて「わあ、すんごい似てるじゃ~ん」なんて思わせたら、逆にハードルが上がりまくってしまって、その後の展開も観客の脳内の原作の通りすすまないと、すべて違和感になって映画に集中できない。むしろ、何が同じで何が違うのか、はっきり判らせて、早々に次のステップに進ませるのが正しいあり方だと思う。
で、本作はどうかというと、キャスティングには監督は関わっていないと思われる。すべてスタッフまかせ。おそらく、監督は原作の忍たま乱太郎を見たことすらないんだと思う。なぜそう思うかというと、アニメのキャラとあまりにも演技が違う…というか、アニメを見たことがある人なら、そんな引っかかる演技はさせないと思うから。スタッフはメイクや衣装については似せる権限はあったろうけど、監督に演技の云々を言う勇気はなかっただろう。私が特に違和感を感じたキャラクターは、しんべヱと山田先生。しんべヱは中途半端に似せようとしてるけど、それは無いわ…ってレベル。山田先生は逆に似せるつもりが皆無。寺島進以外の何者でもない。古田新太の食堂のおばちゃんくらい別物なら、逆に納得なんだけど中途半端なんだわ。
きり丸も軽さが大事なんだけど何か重いキャラだし。その他の子供も含めて演技に非は無いんだけど、これで良しとした大人たちが悪いんだと思う。ある意味、児童虐待のレベル。

監督の興味も、原作の雰囲気がどうのこうのとかいうところに向いてなくて、映画の表現方法として攻める方向(今なら試していんじゃないか?的な方向)に走っているみたい。『ヤッターマン』がCG表現に偏り過ぎていたのに対して、今回は舞台のようなアナログ的表現の実験を。最後のレースでの舞台の動きなんか、劇団四季か!って感じ(エンドロールでメイキングを流したい気持ちはわかる)。まあ、その作品作品で、なんだかんだ製作のモチベーションを維持できる三池監督は、ある意味スゴイ人なんだろう。
で、ワーナーは、忍者モノだし、NARUTOみたいなのも流行ってるし、もしかして海外でもウケたりして!?みたいな打算もあって配給に名乗りをあげちゃってる感じ。そういう大人たちの計算が入り混じった子供向け作品。そりゃ、ピュアな気持ちで愉しめないわな。

これ満足して映画館を出た人っているのかな。家族で観終わった後に、家族でレストランに入っても、映画の話は触れず終いで、家に帰るレベル。予告編以上のおどろきも感動もない作品なので、無理して観る必要はない。

#戸部先生は評価する(笑)。




負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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