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公開年:2001年
公開国:アメリカ
時 間:168分
監 督:マーティン・スコセッシ
出 演:レオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアス、ダニエル・デイ=ルイス、ジム・ブロードベント、リーアム・ニーソン、ヘンリー・トーマス、ブレンダン・グリーソン、ジョン・C・ライリー、ゲイリー・ルイス、ロジャー・アシュトン=グリフィス、バーバラ・ブーシェ、リーアム・カーニー、スティーヴン・グレアム 他
受 賞:【2002年/第69回NY批評家協会賞】男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)
【2002年/第28回LA批評家協会賞】男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)、美術賞(ダンテ・フェレッティ)
【2002年/第60回ゴールデン・グローブ】監督賞(マーティン・スコセッシ)、歌曲賞(U2“The Hands That Built America”)
【2002年/第56回英国アカデミー賞】主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)
【2002年/第8回放送映画批評家協会賞】主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)
コピー:この復讐が終われば、愛だけに生きると誓う。
すべては、愛のためのに。
1846年、ニューヨークのファイブ・ポインツでは、アメリカ生まれによる組織“ネイティブズ”とアイルランド移民の組織“デッド・ラビッツ”が対立。その決闘により、デッド・ラビッツのボスであるヴァロン神父は、ネイティブズのボス・ビリーに殺された。ヴァロン神父の子・アムステルダムは少年院に投獄され、復讐を誓いながら15年の歳月が過ぎる。ファイブ・ポインツは、ネイティブズに仕切られ腐敗し、デッド・ラビッツは既に壊滅していたが、アムステルダムは復讐のため素性を隠しビリーの組織に潜り込むのだが…というストーリー。
TV放映をしていたけれど、チャンネルを合わせたら最後のほうだったので、再度DVDで観た。二度目の鑑賞かな。
スコセッシ作品といえば、“カトリック”“イタリア系移民”“イエス・キリストの投影”と、お約束なのだが、“イタリア移民”ではなく“アイルランド移民”と変わっているだけで、本作もパターンははずれていない。
アカデミー賞がなかなか獲れなかったわけだけれども、私のようにたいして詳しくない人間でも、作品は違えども同じテーマ(というか要素)が繰り返されていることには、気付く。よく考えるとそういう意味ね…程度ならいいんだけども、判りやすすぎるわけで、いくら個々の作品のデキが良くても、「また同じだね」という感が拭えない以上、いま一歩受賞にいたらなかったのもわからなくもない。
ハリウッドはユダヤ系社会だし、このテーマをよしとするとは思わないし。その後、雇われ監督としてメガホンを振るった『ディパーテッド』で作品賞を受賞するわけだが、雇われ監督だったために、この明らさまな要素が軽減したことが功を奏したと私は思っている。元々彼の才能は評価していたけれど、お約束パターンが鼻についていた人や、賞をあげるきっかけがほしかった人には、待っていました状態だったろう。
9.11によって、公開が延期された理由は、民族対立がニューヨークで行われていたという史実が、当時の社会感情にそぐわないと判断されたようだが、とにかく、ニューヨークにこういう血なま臭い歴史があったことを、アメリカ人でも知らない人が多かっただろうから、意味深い作品だと思う。
実のところ、ドラマとしての面白さがそれほど秀でているとは思わないし、感情が揺さぶられるわけでもないし、考えさせられる内容でもないので、これだけ暴力的でエグいシーンがあるにもかかわらず、総合的にはとんがった所がない映画である。移民の歴史を身近に感じている人には感じるところはあるのかもしれないけれど、お薦めしてまで観てもらう内容ではない。今後、TV放送があるときには、観ればいいんじゃないか…その程度のお薦め具合だ(ただ、尺が長いので地上派放映時は、間違いなくカットされるとおもうけどね)。
終わり方が、なにやら香港映画っぽい感じがして、その後の『インファナル・アフェア』リメイクである『ディパーテッド』の萌芽が感じられるのは、私だけだろうか(私だけだろうな…)。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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