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image1973.png公開年:2009年
公開国:フランス
時 間:105分
監 督:エリック・=エマニュエル・シュミット
出 演:ミシェル・ラロック、アミール、マックス・フォン・シドー、アミラ・カサール、ミレーヌ・ドモンジョ、コンスタンス・ドレ、ジェローム・キルシャー、ティエリー・ヌーヴィック、ブノワ・ブリエール、マチルド・ゴファール、ブルーノ・メッツガー、シモーヌ=エリース・ジラール 他
コピー:病気と闘う少年が、10日間で100歳まで駆け抜けた人生。そこで知った生きる意味──



白血病で入院中の10歳の少年オスカーは、余命わずか。余命を悟られないように恐る恐る接する医師や両親の態度に傷つき、口を閉ざしてしまう。そんな中、ピザの配達に訪れたビザ屋の女主人ローズと廊下でぶつかる。悪態をつく彼女の口の悪さに、人間の正直さを見たオスカーは、彼女に興味を持つ。何も喋ってくれないオスカーに、ほとほと困り果てた病院長はオスカーが唯一心を開くローズに、話し相手になってほしいとお願いする。病人や人の死に関わることが大嫌いなローズは、その願いを固辞するが、一緒にピザも注文してくれるという申し出に、戸惑いつつも引き受けることに。ローズは、余命わずかなオスカーを励まそうと、1日を10年と考えて日々を過ごし、その10年間の人生を神様宛の手紙に書くというものだった…というストーリー。

いかにも泣けそうなプロットなんだけど、これがまた全然泣けない。ダメ作品ってことじゃなくて、別に泣かせようとしている作品じゃないから。アクションやらコメディばっか観ていると、たまには如何にも泣かせまっせ~的な作品に素直に乗っかりたいこともあるわけだけれど、スカされた感じ。あと数日で死ぬ子供のコンディションにはまったく見えない。
“余命12日”ってそんなピンポイントでわかるわけないじゃん…。非常にファンタジー然としたお話で、そういうノリなのは重重承知なのだが、人の命についてそういうノリって関心できない。ぴったり12日目にお亡くなりになるが、ローズも両親もいない医師だけがいるときに臨終するもんだから、てっきり医師がとどめを刺したのかのかと思っちゃったよ。

小児病棟なので、いろんな症状の子供がいるのはわかるのだが、骨髄移植のようなデリケートな手術をした白血病患者が、普通に別の病状の子供と接触していることに違和感を感じるのだが、実際どんなもんなのかよくわからん。

ローズのキャラクターはおもしろい。元プロレスラーというだけじゃなく、家族について何かコンプレックスがある。彼女が病人が嫌い…というか、人の死にできるだけ関わらないようにしているのだが、その理由は父の死に関係あるのか? 彼女はオスカーとの出会いで、その心持ちに変化を生じるのだが、何で人の死を忌避しているのかということを、うまく描けていないので、いまいちピンとこなかった。

疑似体験ながらも、オスカーは10年ごと年齢を重ね、両親やローズや医師よりも年上になっていく。医師は「私たちがオスカーを見守っていたのではなく、オスカーが我々を見守っていたのだよ」的なことを言っていたが、たしかに両親もローズもオスカーを通して人間的に成長したのは事実だか、何かそれは言いすぎな気がする。
余命を薄々悟りながらも飄々と生きる少年の姿に、おもしろくなる予感を感じていたのだが、結果的には、命を軽々しく扱われたような気がして、妙にひっかかる作品。凡作。

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