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image1023.png公開年:1997年
公開国:アメリカ、フランス
時 間:127分
監 督:マルタン・プロヴォスト
出 演:ブルース・ウィリス、ゲイリー・オールドマン、イアン・ホルム、ミラ・ジョヴォヴィッチ、クリス・タッカー 他
受 賞:【1997年/第70回アカデミー賞】音響効果編集賞(マーク・マンジーニ)
【1997年/第23回セザール賞】監督賞(リュック・ベッソン)、撮影賞(ティエリー・アルボガスト)、美術賞(ダン・ヴェイル)
コピー:誰も見たことのない未来。

1914年。エジプトの地下神殿の壁画に書かれた古代文字を考古学者が解読しようとしていたが、今まさに謎の確信に迫ったとき、突然、巨大な宇宙船が神殿に舞い降りる。宇宙船から降りてきた地球外の生物は、神殿から、4つのエレメントが彫刻された石を持ち出し、そのまま空へ帰っていくのだった。2214年、ニューヨーク。巨大なエネルギー体が地球に接近し、統一宇宙連邦のリンドバーグ大統領がそれの撃退を試みるが失敗する。大統領に接見したコーネリアス神父は、そのエネルギー体が5千年に一度地球にやっくる邪悪な存在であり、それを撃退するために、モンドシャワンという知的生命体が4つの石を持って助けに来ることを告げる。その予言どおりにモンドシャワン人が宇宙船でやってくるが、武器商人ゾーグの手下であるマンガロワ人に撃墜されてしまう。しかし、政府はモンドシャワン人の細胞を回収し、それをもとに再生を試みる。すると、赤い髪の少女が復活。地球の言語が分からない彼女は研究施設を破壊して逃亡。地上450階から飛び降り、元統一宇宙連邦軍で今はタクシー運転手をしているコーベンが運転するタクシーに激突し…というストーリー。

太古に隠されたロストテクノロジー兵器とか無敵のパワーをめぐって攻防するようなお話は、その後たくさんつくられた。SFアドベンチャー作品としては非常にありがちなお話。でも、リュック・ベッソンはまともにSFをやるつもりはなかったと思う。前の方で出てくる“マイナス5000度”とかいう表現で、サイエンスフィクションとしての基盤は、完全に放棄しているものと判断してよいだろう。

『砂の惑星』のようなボリューミーな建物や乗り物のデザインが特徴的。恐怖を抱かせるようなシャープさやおどろおどろしさがまったくなく、特に亀のようなモンドシャワン人のデザインが秀逸。それに対比するように、ゴルチエが担当した、いかにも欧州らしい衣装が非常に映えている。ミラ・ジョヴォの衣装は、いまみるとそれほどでもないが、当時は結構衝撃的だった。こういうデザイン面での補強のおかげで時間が経っても色褪せることがない。

ミラ・ジョヴォは、本作で出合ったリュック・ベッソンと結婚するがすぐに離婚。その後、『バイオハザード』のポール・W・S・アンダーソンと結婚するが、監督が好きなのか手近な人を好きになるのかよくわからん。でも、本作でブレークした彼女だが、役柄どおりの無垢さと奔放さを見事に演じている。これが演技なのか、演技が稚拙ゆえに地が出ているのかはよくわからないが、後の彼女の演技を見る限り、もういちど本作の役をやれといっても無理だろう。結果オーライだろうがなんだろうが、とにかく本作の彼女は魅力的である。

宇宙レベルの厄介ごとに巻き込まれる運の悪い男の役に、『ダイ・ハード3』から二年経ったブルース・ウィルスを持ってきているのは、半分悪ふざけに思える。ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるリールーが、排気口を逃げるシーンなんか、意識して挿入されているような…。
クリス・タッカーも本作でブレイクしたといっていいだろう。むちゃくちゃなキャラで、興ざめしないように振り切った演技をするのは、実は難しかったと思う。

テンポがよく、色々な要素がごちゃまぜになっている割りにはすっきり整理されており、きっと、練りに練られたプロットに違いない。リュック・ベッソン作品の中ではいささか異色ではあるが、実は本作が一番完成度が高いのではないかと思っている。そして、私が唯一購入しているリュック・ベッソン作品だったする。6,7年に一回ペースで観返したくなる作品。時間が経てば経つほど、映画史の中で評価が高まってくと確信している。

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