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image1680.png公開年:2006年
公開国:アメリカ
時 間:101分
監 督:ニール・ラビュート
出 演:ニコラス・ケイジ、エレン・バースティン、ケイト・ビーハン、フランセス・コンロイ、モリー・パーカー、リーリー・ソビエスキー、ダイアン・デラーノ、マイケル・ワイズマン、エリカ=シェイ・ゲイアー、エミリー・ホームズ、アーロン・エッカート、ジェームズ・フランコ、ジェイソン・リッター 他
ノミネート:【2006年/第27回ラジー賞】ワースト作品賞、ワースト主演男優賞(ニコラス・ケイジ)、ワースト脚本賞(ニール・ラビュート)、ワースト・スクリーン・カップル賞(ニコラス・ケイジと彼のクマの着ぐるみ)、ワースト・リメイク・盗作賞
コピー:運命を見とどけよ
行方不明の娘を救うため、孤島を訪れた男。真実へ辿りつく時、衝撃のラストが襲いかかる──。

ある日、警官のメイラスのもとに、8年前に突然失踪した婚約者ウィローから手紙が届く。その手紙には、別れた後、故郷であるサマーズアイル島に戻り、そこで娘を産んだのだが、その娘が行方不明になってしまったので探す協力をして欲しいと書かれていた。メイラスは単身乗り込んだものの、私有地であるその島は、シスター・サマーズアイルを頂点に女性が支配する奇妙な共同体を営んでおり、誰一人よそ者メイラスに協力する者はおらず、捜査は難航を極め…というストーリー。

1973年に製作された同名作品のリメイクらしいが、それは未見。『ヴィレッジ』と『シャッター アイランド』を足したような雰囲気の作品で、アメリカにはこういうコミューンは実際にたくさんあるので、我々日本人が思う以上にアメリカ人はリアルに感じているのかもしれない。しかし、元の作品ではどうだったかしらないが、少なくとも本作には決定的な穴がある。

(若干ネタバレ)

まず、行方不明になった娘が二人の実子であることを隠しておく理由が無い。別れた女の産んだ子であるというだけよりも、あなたの子が行方不明だといったほうが、間違いなく島にやってくる確率は高いはず。
いや、それを先に言っちゃうと他の捜査官も連れてきて大騒ぎになっちゃうから!というのならば、その点はもうちょっと巧みな仕掛けをしないといけないだろう。

また、単にメイラスを生贄にしたいのならば、なんであんな回りくどいことをするのか?島にさえ来てしまえば、後は多勢に無勢なのだから、捕まえてしまうなり、食事に睡眠薬を入れるなりどうとでもなると思うのだが。

それに、冒頭の母子は結局なんだったのか?どう思い返してもどこにも繋がらない。

この映画の評価が低い一番の理由は、ニコラス・ケイジを起用していながら、一矢報いるどころか爪あと一つ残さずにまんまと策にはまってお仕舞いという、“期待はずれ”な思いを観ている側にさせた点。彼をキャスティングしたなら、最後になにかヒロイックな展開があると予測してしまうだろう。切れ切れの電波の中、友人と携帯で話をしたりして、もしかして助けが来るのでは?と感じさせるなど、それなりの伏線のセットアップがあって、その上で“スカし”をしたつもりなのかもしれないけど、消化不良も甚だしい。

画質が妙にキレイなせいもあって、恐怖感もないしスプラッター要素にも欠ける。リメイクされるほどの作品なのだから、絶対何かがある作品に違いないのだが、本作に限ってはとてもとてもお薦めできない。駄作といってもいいと思う。
#リメイク元を探して観てみようと思う(あるかな?)




負けるな日本

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