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公開年:2006年
公開国:アメリカ、ポーランド、フランス
時 間:180分
監 督:デヴィッド・リンチ
出 演:ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ、ハリー・ディーン・スタントン、ジャスティン・セロー、カロリーナ・グルシュカ、スコット・コフィ、グレイス・ザブリスキー、ダイアン・ラッド、ジュリア・オーモンド、アマンダ・フォアマン、ジョーダン・ラッド、スタンリー・カメル、メアリー・スティーンバージェン、ローラ・ハリング、ナスターシャ・キンスキー、マイケル・パレ、ウィリアム・H・メイシー、裕木奈江、ピーター・J・ルーカス、クシシュトフ・マイフシャク、エリック・クレーリー、ナオミ・ワッツ 他
受 賞:【2006年/第41回全米批評家協会賞】実験的作品賞
コピー:わたしも、世界も、乱れていく。
『マルホランドドライブ』を観たときは、難解なため整合性をについて考えるのを放棄したくらいだったが、本作はさらに拍車がかかっている。何が何やら、私にはさっぱりわからない。『ツイン・ピークス』しかり、難解な表現は、独特のスタイルと受け止めることは可能だが、欠けたパズルピースやどうしてもはまらないピースが3・4個あるくらいなら、なんとかねじ込もうという気にもなるが、一つのパズルなのかどうかすら怪しく思えるようでは、解く気すら失せてしまう。
それに3時間ちかく、このノリでは、疲れてしまう。このレビューを書くために、我慢して観たのだが、放り投げる寸前だった。劇中の台詞「要点を言ってくれ」「もったいぶるなよ」をそのままデビット・リンチにお返ししたい気持ち。
ただ、観終わって一つの考えに到達した。ただ説明しにくいので、迂遠な表現になるがご勘弁を。
他人も同じように思っているんだろうな…という前提で社会生活をおくっているが、時々、ふと、回りの人が、実は頭の中では別の捉え方をしているかもしれない、自分と同じように感じている保証はない…と感じることがある。極端な例を言えば、私は、この色を赤だといい、彼も赤だといっているが、私が感じている赤と、彼の頭が
感じている赤は別かもしれない…ということ(わかってもらえないかもしれないなぁ)。
で、デビット・リンチは、あるタイプの人間が、感じている内容を、具現化してるのではないか?ということである。ピカソはあの二次元化した立体表現を、計算で表現していたわけではなく、あのように見えていたと指摘する人がいる。リンチは精神を病んでいる人(例えば統合失調症の人)の感じ方を映像化しているのかな?と、気づいた。そういえば『ツイン・ピークス』でも、悪だ何だと表現されていたが、結局は主人公は心のバランスを崩したわけで、本作も同じ延長線上なのは?と。
#精神を病んだ人たちが集う共通世界がある…ということかもしれないけれど、それはユング的で好きではないかな。
ということは、リンチは、統合失調症の感覚を理解できている?境界線上の精神状態ということか?もちろんそれを確認する術は私にはないのだが…。フロイトの症例報告が、実は自分の症例であったことは有名な話だが、リンチ作品も同じだったして…と想像するとともに、ますますエスカレートする難解さは、その境界がよりあっち側に寄っているのでは?と感じられて、ちょっと心配になってしまう。
ただ、少なくとも、『ツイン・ピークス』程度の難解さ加減に戻ることは、もうないんだろうな…とは、思うのだった。とりあえず、よほどのリンチファンで、「研究したい!」くらいの気持ちがある人以外は、観るべきではないと思う。少なくとも、これを観たあとに、3時間を費やす価値があった…と実感する人は、ごくわずかだと思う。
あ、そうそう。本作には裕木奈江が出ていたことが話題になっていたけれど、別に特筆すべき点はなし。英語の長台詞だったことを褒めている人もいるようだけど、別に褒めたくなるような要素はなし。特段気持ち悪さ爆発の演技だったわけでもないし、逆に可憐さや危うさが表現できていたわけでもない。ふやけた椿鬼奴みたいだった。
公開国:アメリカ、ポーランド、フランス
時 間:180分
監 督:デヴィッド・リンチ
出 演:ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ、ハリー・ディーン・スタントン、ジャスティン・セロー、カロリーナ・グルシュカ、スコット・コフィ、グレイス・ザブリスキー、ダイアン・ラッド、ジュリア・オーモンド、アマンダ・フォアマン、ジョーダン・ラッド、スタンリー・カメル、メアリー・スティーンバージェン、ローラ・ハリング、ナスターシャ・キンスキー、マイケル・パレ、ウィリアム・H・メイシー、裕木奈江、ピーター・J・ルーカス、クシシュトフ・マイフシャク、エリック・クレーリー、ナオミ・ワッツ 他
受 賞:【2006年/第41回全米批評家協会賞】実験的作品賞
コピー:わたしも、世界も、乱れていく。
『マルホランドドライブ』を観たときは、難解なため整合性をについて考えるのを放棄したくらいだったが、本作はさらに拍車がかかっている。何が何やら、私にはさっぱりわからない。『ツイン・ピークス』しかり、難解な表現は、独特のスタイルと受け止めることは可能だが、欠けたパズルピースやどうしてもはまらないピースが3・4個あるくらいなら、なんとかねじ込もうという気にもなるが、一つのパズルなのかどうかすら怪しく思えるようでは、解く気すら失せてしまう。
それに3時間ちかく、このノリでは、疲れてしまう。このレビューを書くために、我慢して観たのだが、放り投げる寸前だった。劇中の台詞「要点を言ってくれ」「もったいぶるなよ」をそのままデビット・リンチにお返ししたい気持ち。
ただ、観終わって一つの考えに到達した。ただ説明しにくいので、迂遠な表現になるがご勘弁を。
他人も同じように思っているんだろうな…という前提で社会生活をおくっているが、時々、ふと、回りの人が、実は頭の中では別の捉え方をしているかもしれない、自分と同じように感じている保証はない…と感じることがある。極端な例を言えば、私は、この色を赤だといい、彼も赤だといっているが、私が感じている赤と、彼の頭が
感じている赤は別かもしれない…ということ(わかってもらえないかもしれないなぁ)。
で、デビット・リンチは、あるタイプの人間が、感じている内容を、具現化してるのではないか?ということである。ピカソはあの二次元化した立体表現を、計算で表現していたわけではなく、あのように見えていたと指摘する人がいる。リンチは精神を病んでいる人(例えば統合失調症の人)の感じ方を映像化しているのかな?と、気づいた。そういえば『ツイン・ピークス』でも、悪だ何だと表現されていたが、結局は主人公は心のバランスを崩したわけで、本作も同じ延長線上なのは?と。
#精神を病んだ人たちが集う共通世界がある…ということかもしれないけれど、それはユング的で好きではないかな。
ということは、リンチは、統合失調症の感覚を理解できている?境界線上の精神状態ということか?もちろんそれを確認する術は私にはないのだが…。フロイトの症例報告が、実は自分の症例であったことは有名な話だが、リンチ作品も同じだったして…と想像するとともに、ますますエスカレートする難解さは、その境界がよりあっち側に寄っているのでは?と感じられて、ちょっと心配になってしまう。
ただ、少なくとも、『ツイン・ピークス』程度の難解さ加減に戻ることは、もうないんだろうな…とは、思うのだった。とりあえず、よほどのリンチファンで、「研究したい!」くらいの気持ちがある人以外は、観るべきではないと思う。少なくとも、これを観たあとに、3時間を費やす価値があった…と実感する人は、ごくわずかだと思う。
あ、そうそう。本作には裕木奈江が出ていたことが話題になっていたけれど、別に特筆すべき点はなし。英語の長台詞だったことを褒めている人もいるようだけど、別に褒めたくなるような要素はなし。特段気持ち悪さ爆発の演技だったわけでもないし、逆に可憐さや危うさが表現できていたわけでもない。ふやけた椿鬼奴みたいだった。
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クボタカユキ
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男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
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一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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