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公開国:イギリス
時 間:100分
監 督:ロネ・シェルフィグ
出 演:キャリー・マリガン、ピーター・サースガード、ドミニク・クーパー、ロザムンド・パイク、アルフレッド・モリナ、カーラ・セイモア マージョリー、エマ・トンプソン、オリヴィア・ウィリアムズ、サリー・ホーキンス、マシュー・ビアード、アマンダ・フェアバンク=ハインズ、エリー・ケンドリック 他
受 賞:【2009年/第63回英国アカデミー賞】主演女優賞(キャリー・マリガン)
【2009年/第25回インディペンデント・スピリット賞】外国映画賞(ロネ・シェルフィグ)
コピー:あの頃に戻っても、私は私を止めたりしない。
1961年、ロンドン。両親と暮らす16歳のジェニーは、両親が期待するオックスフォード大学を目指して勉強に励んでいる優等生。両親は、ジェニーの行動を規制し、大学入学に役立つこと意外は、何一つ許そうとしない。ジェニーはパリに憧れていたが、父はフランス語のレコードを聴くことすら許さず、そんな毎日にうんざりしていた。そんなある雨の日、学校からの帰宅時に、倍以上も年の離れたデイヴィッドという男に声をかけられる。はじめは警戒していたが、彼の紳士的な態度に次第に心を許していく。デイヴィッドは、音楽会や食事にジェニーを誘う。やがて、ジェニーの両親をうまく説得し、友人のダニーとその恋人ヘレンらと一緒に、ナイトクラブなど魅惑的な大人の世界にもつれだすようになる。そんなデイヴィッドに恋心を募らせていくジェニーだったが、そんな彼女の行動が学校で噂となり…というストーリー。
予告CMを観たときには、相手の男がもっととんでもない犯罪者のように表現されていたんだけど、いざ観てみると、あまりにも小物でちょっと肩透かしをくらった。 もっとヤバい世界に嵌っていくお話だと思ってたんだけどなぁ。でも、実話ベースだから仕様が無い(とはいえ、リン・バーバーというイギリスのジャーナリストが書いた本が元になっているらしいが、どんな人かも知らないし、どこまで本当なのかもわからない)。
あまりお金をかけていないように見えたので調べてみると、製作費が750万ドルくらいなのに対して、興行収入は2,600万ドルくらいあったらしい、優秀作品だった模様(まあ、それでも、制作費750万ドルって、『コーマン帝国』を観た後だと、本当にそんなにかかるのか? と思っちゃうレベルだけど)。まあ、60年代のセットを穴が無いように作るのは金はかかるだろうけどね。
60年代が舞台だが、この貴族と労働者という、超えられない階級の壁があるイギリス社会。さらに現在はこれに移民が加わるわけだが、いまでもイギリスが階級社会なのは同じ(本当に日本に生まれてよかったと思う)。この閉塞感の中で、お話は展開していく。
この階級の壁を超える…とまではいわないけれど、娘にみじめな暮らしをさせないために、学歴をつけようとしている。ここがミソで、学をつけたいんじゃなく、学歴をつけたいわけだ。その程度の貧相な発想だから、学校がうまくいかなかくなっても、いい嫁ぎ先が見つかったら、これまでのスパルタ教育なんか別にどうでもいいとか平気で言っちゃう。薄々疑ってはいたけれど、娘ジェニーの価値観が根っこから崩れていき、ますます夢のような大人の世界に軸足を置くようになる。
同じような経験とまではいかないけれど、バイト先で気に入られちゃって、このまま就職しちゃわない? とかいう誘いにグラつくのと少しは似ているかしらね。いったい学校で教えられていることが何の役に立つんだと、大抵の人は思うだけに。男女関係なしに、以外に共感というか創造ができちゃって、自分なら絶対そんなことはしないな…とは言い切れないラインで展開してくのが、本作の面白みである。
騙されてアホな親~と思うけれど、父親は本当にアホなんだわ。でも、そんなことに騙されちゃうのが、所詮労働者階級…っていう見方もできて、みじめさがものすごく漂うんだな。
ちょと別の見方を。相手の不倫男デイヴィッドはユダヤ人なわけだ。作品の中では非常に強調されている。高校の先生の発言にもあるのだが、ユダヤ人がナチス圧政で不幸な立場だったことは理解するが、それはそれ…と。いままで、この程度の発言ですら問題視されていたような気がするが、その踏み込みが、この作品の魅力だと思える。
シェイクスピアの時代からユダヤ人の行動は同じ。自分は特段労働するわけでもないのに、商品を右から左へ流すだけで利益を得るという、ユダヤ人の目の付け所。デイヴィッドも不動産を動かすだけならまだしも、他人の家からこっそり美術品を盗んで、高額でうっぱらうようなまねをしているクズ人間。で、悪びれもせずに、価値のわからない人のところにあっても意味がない。私たちが宝物を開放したなんて言いくさる。そして名前がゴールドマンときたもんだ。いまでも、ハゲタカのようにいろんな国で株価操作まがいのことを仕掛けて、食えるだけ食ったら逃げる。逃げるときには、ここはまだまだ儲かりまっせーって言いながら自分だけ逃げる(GS、おまえのことだよ)。
まあ。こうやって映画の世界でも、彼らの醜い貪欲さを表現できるようになったのは、いい兆しに思える。
閑話休題。
ラストの挽回ぶりを考えると、校長先生はいいとしても、担任教師とのやりとりはもっと厚く表現すべきだったと強く感じる。もっと丁々発止やりあった上に、ぐいぐいと一線を越えた上で決裂し、それでもあの最後の展開…とすべき。そうすることによって、教師をいう職業が単なる職業ではないことを、サラリと表現することができたと思うのだ。これが実話ならば、もっと担任の行動にスポット当てるべきなのに、自分のことばかりに焦点が当たって終わるのはいかがなものか。原作もこんな感じなら、原作者はよっぽどのエゴイストだよ(笑)。
まあ、無条件で良作! というのは憚られるが、観客を引き込む力のある作品だったと思う。
#ジェニー役のキャリー・マリガンは、その後、『ウォール・ストリート』でゲッコーの娘役をやってたね。案外、5年後くらいにオスカー獲ってるかも。そのくらいのオーラはある。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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