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公開国:イギリス
時 間:108分
監 督:ウディ・アレン
出 演:ユアン・マクレガー、コリン・ファレル、ヘイリー・アトウェル、サリー・ホーキンス、トム・ウィルキンソン、フィル・デイヴィス、ジョン・ベンフィールド、クレア・ヒギンズ、デヴィッド・ホロヴィッチ、ジェニファー・ハイアム 他
ロンドン。今は父親のレストランを手伝っているが投資やビジネスの世界で成功を夢見ている兄イアンと、酒とギャンブル好きだが恋人ケイトとの幸せな生活を夢見ている自動車修理工場に働いている弟テリー。ある日、テリーがドッグレースで大穴を当て、格安で売りに出されていた小型クルーザーを共同購入し、レースに勝った犬の名前にちなんで“カサンドラズ・ドリーム号”と名づける。その後、イアンは若い舞台女優アンジェラと出会うが、リッチなビジネスマンと嘘をついて付き合い始め、テリーから修理中の高級車を都合して貰うなどして繕っていた。一方のテリーは、ポーカーで惨敗し、巨額の借金を背負うハメになってしまい…というストーリー。
本作以外のウディ・アレンのロンドン三部作といわれる『マッチポイント』『タロットカード殺人事件』は観ていないが、ユアン・マクレガー、コリン・ファレルという豪華な二枚看板を ウディ・アレンが料理するという、異色の組み合わせに興味津々だった。まあ、肉親の兄弟とはちょっと思えない見た目ではあるけれど。
凡庸で怠惰なくせに、不釣合いな上昇志向の持ち主ある兄。兄以上に凡庸だが、小さな日々の喜びで我慢できる人間だったのに、ギャンブルの興奮を知ってしまったために、泥沼に嵌ってしまう弟。金策に窮して、親の金に手を出してしまうが、そんな小金では大して役に立たない。
そこで、大金持ちの叔父がいるという都合のよいストーリーを観せられると、普通なら興ざめするのだが、そうはならない。叔父にどうやって切り出すのか…という流れ、そして思いもよらない叔父からの逆提案。兄弟が学のない小物であるが故の、低レベルな苦悩。蟻地獄にもがいてももがいてもズルズルと落ちていく蟻をじっと眺めるような感覚になる。
犯罪者の失敗物語としては、実にシンプルなストーリーなのだが、昔のウディ・アレン作品のような、あからさまなお笑い要素は無い。しかし、真剣+真剣+真剣な流れ故に、何かトータルでは滑稽に見えるという、コメディの高等技術に思える。だから、本作はクライムサスペンスなどではなく、間違いなくコメディだと、私は確信している。
しかしながら、残念極まりないのがラスト。破滅型のオチになるのは致し方がないが、展開もアクションもスケールが小さく、ヒネりも味もない。もう、投げ出しちゃったんじゃないんの? と疑いたくなる。さすがにお薦めできない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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