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公開年:2008年
公開国:アメリカ
時 間:131分
監 督:キャスリン・ビグロー
出 演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズ、ガイ・ピアース、デヴィッド・モース、エヴァンジェリン・リリー、クリスチャン・カマルゴ 他
受 賞:【2009年/第82回アカデミー賞】作品賞、監督賞(キャスリン・ビグロー)、脚本賞(マーク・ボール)、音響賞[編集](Paul N.J. Ottosson)、音響賞[調整](Paul N.J. Ottosson、Ray Beckett)、編集賞(ボブ・ムラウスキー、クリス・イニス)
【2009年/第44回全米批評家協会賞】作品賞、主演男優賞(ジェレミー・レナー)、監督賞(キャスリン・ビグロー)
【2009年/第76回NY批評家協会賞】作品賞、監督賞(キャスリン・ビグロー)
【2009年/第76回LA批評家協会賞】作品賞、監督賞(キャスリン・ビグロー)
【2009年/第63回英国アカデミー賞】作品賞、監督賞(キャスリン・ビグロー)、オリジナル脚本賞(マーク・ボール)、撮影賞(バリー・アクロイド)、編集賞(ボブ・ムラウスキー、クリス・イニス)、音響賞
【2009年/第63回放送映画批評家協会賞】作品賞、監督賞(キャスリン・ビグロー)
コピー:永遠を思わせる戦場。刹那を生きる男たち──。
2004年、イラクのバグダッド。アメリカ陸軍の爆弾処理班のリーダーが殉職したため、新たにジェームズ二等軍曹を加え、サンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵を補佐役とした新チームが編成される。チームの任期は残り38日。任務が開始されたものの、ジェームズは通常の手順を無視して、自ら爆弾に近づいて淡々と解除作業を進めていく。サンボーンとエルドリッジは、始めは彼の行動に混乱し衝突したものの、私大に打ち解け結束を深めていく。しかし、とある任務の途中で、ジェームズは冷静さを欠い行動に走ってしまい…というストーリー。
比較的有名なガイ・ピアースが早々にいなくなり、さらに、残りはさほどメジャーな俳優がキャスティングされていないので、次に誰が死ぬのか予想がつかない。おかげで、爆弾処理の一挙手一投足に集中できて、映画であることを一瞬忘れるくらい、リアルに感じられた。このキャスティングは非常に効果的。
ただし、その緊張感も中盤の狙撃シーンまでで、後は惰性の感がある。戦場の緊張感が快感になってしまうようなDNAを持っている人間の悲しい業…っていうのも、この映画の一つのテーマだと思うけど、観ている側も一緒に慣れるちゃうのかもしれない(でも、それまでの貯金で余裕でカバーできてはいるんだけど)。
遊びが一切ない演出が続くんだけど、いつまでも息を止めているわけには行かないから、観ている側の適当なタイミングで息を吐いちゃって、そのまま集中力が削がれた状態でおしまい…みたいな、そんな印象。この緩急の無さは、監督の能力としてはマイナスポイントかも(抜くところを意図的に誘導するのも、監督の仕事だと思うんだけどね。書籍みたいに、受けての自由で、途中休憩できないんだからさ)。
個人的に気に喰わないのは、反戦どころか、戦地の兵士を賞賛してるように見えてしまう点。たぶん監督本人は、そんな政治的な意図を前面に出すつもりはなくて、ただただ、異様な緊迫感を取り続けることで、逆に戦争の不毛さを感じ取ってくれたらな…そんな視点だったに違いない。ところが、結局、戦地に赴いてる兵士賞賛の為に利用されてしまったような気がする(穿った見方かな?)
アカデミー受賞についても政府の圧力があったとか陰謀説があるみたいだけど、本当にそんなことがあったとは思わないけれど、そう思わせるだけの不自然さがあるのは事実かと…。
アメリカがお節介な世界の警察っぷりを発揮しつづける今の情勢の間はいいけれど、後々まで観続けられていくような作品だとは思えない。時事ネタ要素が非常に強くて、5年後に観ても同じように良い作品と思えるかどうかは微妙ってこと。
確かに、観ている間はリアルに思えるんだけど、様々な爆弾は何の目的で設置されたものなのかとか、後で思い返すしっくりこない部分がある。ということは、もう二度と観ないだろうな…ってことである。
逆に言えば、愉しんで観るなら今しかない作品ってことだろう。下手なアクション映画を観るくらいなら、本作をみるべし。ただし、ただのドキドキムービーと割り切って。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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