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公開年:2007年
公開国:イギリス
時 間:92分
監 督:リチャード・エアー
出 演:ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、ビル・ナイ、アンドリュー・シンプソン、トム・ジョージソン、マイケル・マロニー、ジョアンナ・スキャンラン、ショーン・パークス、エマ・ケネディ、シリータ・クマール、フィル・デイヴィス、ウェンディ・ノッティンガム、アンヌ=マリー・ダフ 他
ノミネート:【2006年/第79回アカデミー賞】主演女優賞(ジュディ・デンチ)、助演女優賞(ケイト・ブランシェット)、脚色賞(パトリック・マーバー)、作曲賞(フィリップ・グラス)
【2006年/第64回ゴールデン・グローブ】女優賞[ドラマ](ジュディ・デンチ)、助演女優賞(ケイト・ブランシェット)、脚本賞(パトリック・マーバー)
【2006年/第60回英国アカデミー賞】主演女優賞(ジュディ・デンチ)、脚色賞(パトリック・マーバー)、英国作品賞[アレキサンダー・コルダ賞]
【2006年/第12回放送映画批評家協会賞】作品賞、主演女優賞(ジュディ・デンチ)、助演女優賞(ケイト・ブランシェット)
コピー:彼女の恋の相手は15歳だった
ロンドン郊外の中学校。ベテラン教師のバーバラは、その厳しい態度から生徒や同僚教師から煙たがられる存在。ある日、美術の担当教師として、教師シーバが赴任してくる。彼女は美しく、生徒だけでなく教師たちからもたちまち人気を得ていく。始めは彼女から距離を置いていたバーバラだったが、彼女もシーバのことが気になってしかたがなくなり、次第に彼女とならば友達になれるような気に。以来シーバの様子を観察し、日記にそれを書くまでに。そして、ある出来事をきっかけにシーバと親しくなり、プライベートでも関わるようになる。彼女との関係に満足を覚えたバーバラだったが、ある時、シーバと男子生徒の情事の現場を目撃してしまい…というストーリー。
ここのところ、映画のお薦めブログじゃなくって、シナリオへのダメ出しブログになっちゃってるんだけど、残念ながら今回もダメ出しだ。
ベテラン独身教師のバーバラによる一人称で始まり、彼女目線で鑑賞させようとしてるのだが、どうにも彼女に共感することができず、しっくりこない。共感とまでは言わないから、独身である彼女が世間に感じている嫌悪感とか、一人でいることについて、そういう環境なら仕方ないよね…とか、そういう事情ならそういう考えになるよね…とか、ある程度理解できないとどうにも。だから、彼女の思うようにことがすすんだり、ちょっとしたピンチをすりぬけても、ああよかったね…とは思えない。
美しいアイコンとしてケイト・ブランシェットは完璧なのだが、その彼女への執着が、ただただ奇異にしか映らない。次第にバーバラの心理バランスがくずれ、著しく逸脱していくのだから、バーバラを含めてこの世界を俯瞰目線で見せないといけなかったと思う。
そういう危ういバランスのまま展開するのだが、ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェットの演技が素晴らしいのでなんとか持ちこたえている感じ。
しかし、死んだネコのくだりから、完全に瓦解する。観ている側は完全に放り出され、バーバラとの距離が永遠に感じる。そしてただごちゃごちゃにかき回され、しかたがないのでそのごちゃごちゃの行方を見守るしかない。
放り出される感じを味あわせたいとしても、そのフリになっていない。
色々あったもののシーバは家に戻るわけだが、これをみて、ああよかったね、今回は勉強になったね、と思う人がいるだろうか。元々、彼女に対して、感情移入するように作られていないから、それは無理だろう。
結局、バーバラがちょっと性的に倒錯していたことがわかったからって、「やられた!」と思う人がいるだろうか。最後に女性に声をかけている様子をみてゾっとする人がいるだろうか。
色々、脚色賞などノミネートされているが、あえて逆らう。決して駄作ではないが、本作はイマイチ。特段お薦めしない。観ている側が居場所のない映画。多分、映画にするには、ものすごく難易度が高い原作なんだと思う。
#ケイト・ブランシェットが、ズバ抜けて美しいと思える映画ではある。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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