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公開年:1970年
公開国:アメリカ
時 間:116分
監 督:ロバート・アルトマン
出 演:エリオット・グールド、ドナルド・サザーランド、トム・スケリット、ロバート・デュヴァル、サリー・ケラーマン、ジョー・アン・フラッグ、ゲイリー・バーコフ、ロジャー・ボーウェン、ルネ・オーベルジョノワ、ジョン・シャック、カール・ゴットリーブ、バッド・コート 他
受 賞:【1970年/第43回アカデミー賞】脚色賞(リング・ラードナー・Jr)
【1970年/第23回カンヌ国際映画祭】パルム・ドール(ロバート・アルトマン)
【1970年/第5回全米批評家協会賞】作品賞
【1970年/第28回ゴールデン・グローブ】作品賞[コメディ/ミュージカル]
【1970年/第24回英国アカデミー賞】国連賞
コピー:スゴイ やったぞ! アメリカ映画が生んだ新らしき傑作!
すべてがデタラメ!すべてがメチャクチャ!ブラックユーモアで描いた戦争コメディの最高傑作!
朝鮮戦争の野戦病院に3人の軍医が配属される。この医師たちは腕は良かったのだが、仕事以外では、マジメな女性将校をからかったり、軍規を無視してイタズラのし放題。野戦病院は騒ぎの連続となるのだが…というストーリー。
『今宵、フィッツジェラルド劇場で』が遺作となったアルトマンの代表作なのだが、初見(やっとレンタルショップで見つけた)。アルトマンお得意の群像劇なのだが、同じ制服のキャラクターばかりなのと、やたらと登場人物が多いのと、過去のTV放送時の部分的な日本語吹き替えと元音声が混在するパターンのDVD音声なので、声がバラバラでキャラの判別がつかなくなってしまった(見返す気なし)。
製作時期的にはベトナム戦争の真っ最中だから、戦争に嫌気がさしてますよっていうメッセージなんだろうけど、ベトナム戦争が舞台だと直球だし生々しいから、舞台を朝鮮戦争にしてみたってことかな。主人公達のモラルがないと罵られる場面があるが、戦争という狂気の中で正気を保つためには、こうやってふざけるしかない。むしろ、規律正しくできている人間こそ狂気なんだよというメッセージがこめられているんだろう。
そういう、非常にまともなメッセージがストレートに見えてくるので、まったくコメディに見えなかった。日本で、ルールを破って赤ん坊を救おうとするところなんて、まさにそう。正直、あまりコメディ映画として観られなかった。
元がTVシリーズだったためなのか、一本の映画としての構成はめちゃくちゃだと思う。普通に考えたら、米アカデミーの脚本賞を獲るレベルとは、とても思えないのだが、反戦・厭戦っていうメッセージを汲み取れれば、その評価も理解できなくはない。反戦の表現として『プラトーン』のようなものもあれば、本作のようなものもあるということ。
コメディとしては駄作だと思うけど、反戦映画としては傑作。いままで出会ったことが無いパターンの映画だったので、古い映画だけど新鮮かも。軽くお薦めしておくが、笑おうと思って借りると肩透かしをくらう人が多いと思う。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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