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image1601.png公開年:1994年 
公開国:アメリカ
時 間:96分
監 督:フレッド・スケピシ
出 演:メグ・ライアン、ティム・ロビンス、ウォルター・マッソー、ルー・ジャコビ、ジーン・サックス、ジョセフ・メイハー、スティーヴン・フライ、トニー・シャルーブ、フランク・ホエーリー、チャールズ・ダーニング 他




自動車修理工のエドは、車の修理に偶然立ち寄ったキャサリンに一目惚してしまう。彼女はプリンストン大学の数学者で、実験心理学の教授の婚約者もいるのだが、いてもたってもいられなくなった彼は、彼女が工場に忘れていった懐中時計を返しに行くことを口実に、彼女の住所を訪ねるのだった。彼女の家のチャイムを鳴らすと、現れたのは何と物理学者のアインシュタイン博士。彼女はアインシュタインの姪だった…というストーリー。

ボーアと相性の悪いアインシュタインが、量子力学についてペラペラ喋っているのには違和感バリバリだし、登場する実在の人物の年齢とか設定とか(根本的に姪なんかいない)かなり微妙なんだけど、そういう所は脇に置いて、アインシュタインがキューピッドになるっている創作上の着眼点を楽しむべきなんだろうね。恋愛とか他人の心の機微に敏感なアインシュタインなんて、実際のイメージからはほど遠いものね。

とはいえ、素人が科学理論を発表して、諸々のプロセスをドタバタで乗り切るっていっても、限度がある。アイゼンハワーが大統領で、アインシュタインを天才のアイコンとして崇めていた時代とはいえ、いくらなんでも興醒めする。やはりシナリオの稚拙さは否めず、特にラストのありきたりさは不満。演技はともかく、出てさえいればラブロマンスが成立していたころのメグ・ライアンと、ティム・ロビンスの演技に救われた感じである。

せめて、学問上の成果が、本人の意図とは違った方向に使われる苦しさを、もうちょっと強調してくれば良かったのだが。原爆開発国としては、これが限界かもしれんけど、あまりもサラっとしているのは非常に不満。決して悪いデキではないと思うのだが、ラブロマンスとしてもコメディとしても、どちらの面でも物足りないのでお薦めしない。

ウォルター・マッソーのアインシュタインがそっくりという評価が多いけれど、私の部屋にはアインシュタインの写真が飾ってあって、どうしても見比べてしまうことになるのだが、実は言うほど似ていなかったりする(もちろん演技に問題はないんだけどれど)。

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