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公開国:アメリカ
時 間:200分
監 督:フランシス・フォード・コッポラ
出 演:アル・パチーノ、ロバート・デュヴァル、ダイアン・キートン、ロバート・デ・ニーロ、ジョン・カザール、タリア・シャイア、リー・ストラスバーグ、マイケル・V・ガッツォ、マリアンナ・ヒル、ハリー・ディーン・スタントン、ダニー・アイエロ、ジェームズ・カーン、トロイ・ドナヒュー、ジョー・スピネル 他
受 賞:1974年/第47回アカデミー賞】作品賞、助演男優賞(ロバート・デ・ニーロ、マイケル・V・ガッツォ、リー・ストラスバーグ)、監督賞(フランシス・フォード・コッポラ)、脚色賞(フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ)、作曲賞(カーマイン・コッポラ、ニーノ・ロータ)、美術監督・装置(Angelo Graham:美術、Dean Tavoularis:美術、George R.Nelson:装置)
【1974年/第9回全米批評家協会賞】監督賞(フランシス・フォード・コッポラ)、撮影賞(ゴードン・ウィリス「パララックス・ビュー」に対しても)
【1975年/第29回英国アカデミー賞】主演男優賞(アル・パチーノ)
【1993年/アメリカ国立フィルム登録簿】新規登録作品
コピー:巨大な組織を 若い新しいゴッドファーザーが 受け継いだ-
コピー 巨大な組織を 若い新しいゴッドファーザーが 受け継いだ-
コルレオーネファミリーのドンを継承して5年たったマイケルは、本拠地をニューヨークから収入源であるラスベガスに移転していた。ファミリーの運営は順調に見えたが、問題は山積で、マイケルの脳裏には在りし日の父ビトーの姿が巡る。---ビトーの父はシシリー島のドン・チッチオに殺害されたが、子供による復讐を恐れたチッチオが、子供たちの殺害を命じていた。ビトーの兄は葬儀中に射殺され、復讐の意図はないと命乞いにいった母もチッチオに殺されてしまう。天涯孤独となったビトーはチッチオ一派の目を逃れアメリカへ逃亡する。そのままリトル・イタリアで成長した青年ビトーは、若き日のクレメンツァ、テッシオ、ジェンコらと知り合い、様々な職業を経ていく中、イタリア移民の信頼を集めていく。そんな彼に、当時のイタリア移民界を牛耳っていたファヌッチが目をつけ、上納金を要求してくる。かねてからファヌッチの横暴さに辟易していたビトーは、意を決してファヌッチを殺害する。これが、コルレオーネ・ファミリーの始まりであった…というストーリー。
父ビトーとマイケルがのしあがっていく過程を交互に描いているが、比較したいのだろうなという演出意図はよく理解できるものの、その比較で何を表したいのかが、実はけっこう判りにくくてかなり混乱した。マイケルに不足していたもの。“ファミリー”を守るために必要だったのもなのか…というのが、最終的には判るのだが、3時間を越えてからだったかな。長い長い。
それは非情さであり、ビトーが復讐心の帰結として当たり前のように持っていた非情な心だ。ドンとして恐れられていながらも決定的な場面において非情さを貫くことができなかったマイケルがそれを気付くことができるのか否か…である。そう、ビトーの非情さは“愛こそが発露”だったわけだ。
彼の、決定的な場面での非情さの欠如は、マイケルの心の奥底にある彼の究極の目標に原因がある。彼の望むもの、それは“大事なファミリーと一緒に、この非合法な世界を抜け出して、平穏無事に暮らすこと”。しかし、ファミリーの平穏を得るためには、闇の世界から忍び寄る手から、非合法な手段で立ち向かうしかないという、このアンビバレントさ。それが彼の曇った表情の根源であり、妻を恐れさせ結果的に守りたい家族を失うことに繋がる。守ろうとすればするだけ失っていくという、この二律背反こそが、このマイケルという男のサーガの醍醐味といえる。
そういう基本プロットは非情に高尚でよく練られて評価に値すると思う。しかし、キューバ(ハイマン・ロス関連)のくだりが、その意図と方向性の判り難さを助長してしまったと思う。単なる越えるべき敵、ビトーにおける復讐の対象と同列に扱っていると、モヤモヤが残る。ハイマン・ロスマイケルのとって、痛い痛いお勉強代なのだ。
しかし、物事が見えてくると、その達観の先には孤独が待っているという、人生の妙がよく表現できている…というか、観終わってじわじわくる作品だった。名作と評する人が多いのも頷ける。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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