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公開年:2012年
公開国:日本
時 間:108分
監 督:杉井ギサブロー、(アニメーション演出)江口摩吏介、(アニメーション監督)前田庸生
出 演:小栗旬、忽那汐里、佐々木蔵之介、林家正蔵、林隆三、草刈民代、柄本明 他






イーハトーヴの森に住む木樵の息子ブドリ。両親と妹ネリと幸せに暮らしていたが、冷害が森を襲い食料を入手することが困難になってしまった。木の根を食べなければならないほど困窮。父は食べ物を探しに森に入り、母もなかなか戻ってこない父を探しにいったが、二人とも帰ってくることは無かった。とうとう食べ物が無くなり意識が遠のく兄妹のところに、“コトリ”という謎の男がやってきてネリをさらっていってしまう。一人ぼっちになたブドリは、生きるために森を出て、その後、てぐす工場てぐす工場や山師・赤ひげの農場で働き、いろいろなことを学んで成長していく。その後、町に出たブドリは、クーボー大博士に出会い、彼の紹介で火山局で技師として働くことに。火山局は噴火被害を軽減するなど、人々の命を守る仕事をしており、ブドリは生きがいを感じるのだった。それから数年が経過。イーハトーブはまたしても深刻な冷害に見舞われ…というストーリー。

妹がさらわれていく様子から、『銀河鉄道の夜』みたいに、悲惨な現実をファンタジックな表現に転換しているのかと思ったが、原作はストレートな童話みたいだ。妹は本当に人身売買されて、すったもんだあって、数年後に再開するという展開である模様。本作では飢饉で死んでしまったとしか思えないし、てぐす工場なんかもこの世ならざる世界の出来事に思える。妹のその後について、あの世の裁判所みたいな夢のシーンがあるが、ストーリー上、まったく不要な存在になってしまったのはちょっと残念だ…というか下手な脚色だと思う。

ますむら・ひろしのネコキャラは、『銀河鉄道の夜』から引き続きだし、悪いとは思わないが、ストーリーとマッチしていたかは疑問だ。赤ひげとか、もうちょっと違うキャラクターがよかったんじゃないかと思う。

声優さんは、柄本明と林家正蔵以外は、誰が誰やらわからないし、そのタレント目当てで観にくる人もいないだろう。無意味なキャスティング。

印象的なのは、雨ニモマケズかな。以外に最後まで読んだことなかったかも。“ソウイフモノニ ワタシハナリタイ”っていう人の役に立ちたいという心意気は、たしかに本作の内容にマッチしている。でも、“ミンナニデクノボートヨバレ”たくはないし、わざわざ呼ばれるような行動はとりたくないわ。

火山局に勤め始めて数年経過…と、一番彼が成長したであろう時期がはしょられる。確かに、雨ニモマケズの内容の通り、人の役に立ちたい一心なのはわかるが、で、死なねばいけない理由はよくわからない。そして、あっさりと死んでしまうのが、好ましい演出とは思えない。あまり良い出来とはいい難い作品。

火山から二酸化炭素を放出して、地球を暖かくしよう! “不都合な真実”は嘘っぱちだと断言しているようで、その点はちょっと心地よかったかな。

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