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公開年:2001年
公開国:アメリカ、スペイン、フランス
時 間:104分
監 督:アレハンドロ・アメナーバル
出 演:ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン、クリストファー・エクルストン、エレイン・キャシディ、エリック・サイクス、アラキーナ・マン、ジェームズ・ベントレー、ルネ・アシャーソン、アレクサンダー・ヴィンス、キース・アレン 他
ノミネート:【2001年/第59回ゴールデン・グローブ】女優賞[ドラマ](ニコール・キッドマン)
【2001年/第55回英国アカデミー賞】主演女優賞(ニコール・キッドマン)、オリジナル脚本賞(アレハンドロ・アメナーバル)
【2001年/第14回ヨーロッパ映画賞】作品賞
コピー:その“存在(アザーズ)”が見えた時、全てが変わる。
その恐怖に世界が戦慄した、ゴシック・ホラーの最高傑作。
 光さえ届かない館で、子供達は何を見たのか?

1945年、第二次世界大戦末期。イギリスのチャネル諸島にあるジャージー島に建つ大きな屋敷に、母グレースと娘アンと息子ニコラスの3人が暮らしていた。夫は戦地に向かったまま音信不通となっていた。アンとニコラスは、太陽光アレルギーで、光を浴びると皮膚が腫れ上がり、ひどい場合には死に至ってしまうほどのため、屋敷の窓はすべて厚いカーテンで閉ざされており、他の部屋の窓から光が誤って入ることを防ぐために、部屋の鍵は入退室の度に施錠するほど徹底していた。そのような厳しいルールを強いられたせいか、屋敷の使用人は一人もいなくなってしまい、すべての家事をグレースが行っていた。そんなある日、ミセス・ミルズと口のきけないリディア、庭師のミスター・タトルが、使用人の口を求めて屋敷を訪れる。3人は即採用されたが、その頃から、屋敷の中で何者かが走る音がしたり、ピアノが勝手に鳴り出すなどの怪現象がおこりはじめる。グレースは何者かが侵入したと怯えるが、アンはその招待は幽霊だと主張。老婆と男の子とその両親の絵を見せ、これが幽霊の姿だというのだった…というストーリー。

いかにも“演技をしてる”って感じが前面に出てしまうニコール・キッドマンだが、本作がいかにもなホラー作品なので、マッチしていると思う。子供を守れるのは私だけ!という、母の愛が狂ったように溢れれば溢れるほど、オチの展開が生きてくる。

薄暗く、装飾も少ない屋敷は、色があっても色が無いような世界で、ゴシックホラーの舞台としては最適。

難病の子供を抱えており、ヒステリックになるのも致し方ないという状況のグレース。夫は戻ってこなし、家を訪れる人もいない。そんな中、使用人がやってくる。それも昔屋敷で働いていたことのある人間だという。どう考えても怪しい3人だが、彼らはグレース一家にとって天使なのか悪魔なのか。そして、過去の母の行動を怖がる子供たち。その行動とは何なのか? これらについて頭に?を浮かべながら、話がすすんでいく。

屋敷では過去に凄惨な出来事があったと臭わしてはいるが、ストーリー展開上、死体はおろか血の一滴も出てこない。ドカン!バタン!と音で観客を驚かすこともしておらず、シチュエーションだけで恐怖を募らせていく、至極正統派のホラー作品で、実に好感が持てる。

(ネタバレ)
オチが判明した後は、あの場面はそういうことだったのか…と、『シックス・センス』的な感じで振り返りたくなる(見ているものの視点によって世界の見え方が違うという意味では、共通点がある)。とはいえ、さすがにもう一回おさらいで観直すほどではない。

『ビートルジュース』『ホーンテッドマンション』なんていうコメディもあるくらいだし、その場所に固執して離れない“自縛霊”っていうのは、欧米でも普通の概念なんだろう。でも、本作は、“日本の怪談”的な雰囲気が漂っている気がするが、何がそれを感じさせているのか、ちょっとわからない。“子への想い”と“自己愛”が判然としなくなっているところかな。それとも、母親が子供を慮っているのはもちろんだけど、実は子供も親を慮っているし、ある意味使用人たちもグレースへ配慮して直接的には、何もいわないでいるところかな。

自縛霊って、永遠の時の中で生きているようなイメージだけど、光アレルギーは治ったりとか、それなりにステージが展開しているところはユニークに感じる。そう、ホラー作品としては、他と一線を画しているという意味で、強く評価されるべき作品だと思う。単なる雰囲気だけの作品では決して無い。未見の方にはお薦めしたい。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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