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image1492.png公開年:2009年 
公開国:日本
時 間:106分
監 督:本広克行
出 演:長澤まさみ、三宅弘城、諏訪雅、中川晴樹、辻修、川島潤哉、岩井秀人、志賀廣太郎、寺島進、松重豊、甲本雅裕、三代目魚武濱田成夫、平田満、木場勝己、ユースケ・サンタマリア、升毅、佐々木蔵之介  他
コピー:エスパーのお陰で、地球はときどき回っていたりする



“カフェ・ド・念力”という奇妙な名前の喫茶店。能力を隠して日々生活をする本物のエスパーたちが、年に1度、クリスマスに集まる場所。日ごろの制限を開放し、思う存分能力を披露し合うのだ。そんな彼らが毛嫌いするのが、“あすなろサイキック”という超常現象を扱うTV番組。ところが、その番組のAD桜井米が、番組のエスパー探しの取材のために“カフェ・ド・念力”に来店。自らの能力を知られまいと大慌てするエスパーたちだったが…というストーリー。

ずいぶん、最近、邦画が多いとお思いの人もいるかもしれない。観はじめたものの、どうしても観続けられなかった作品を、エイヤァで“最後まで観ようじゃないかキャンペーン中”なのだ。ここ数週間の邦画は全部その一群だと思ってくだされ。

閑話休題。

各場面の時間的構成配分がよろしくない。簡単に言えば、冒頭から話しが動き始めるまでのテンポが非常に悪いし、ラスト付近もやたらと迂遠。ここはノリを重視して、伏線でどうしても切れないところ以外は、思い切って切る!という踏ん切りというか割り切るべきところだと思う。冒頭の2割くらいまで観て、それまでのダラダラ具合に「単なるアイドル映画かぁ?」と、さじを投げてしまったというわけでだ。これは、編集担当のせいなのか監督のせいなのか。

ところが、場面が喫茶店メインになってくると、とたんにテンポが上がりおもしろくなってくる。おそらく本作は元は舞台脚本と思われる(そのまま舞台でやれそうだもの)。もしかすると、元脚本の部分が非常におもしろく、映画にするために付け足した部分がつまらないのかもしれない。とにかく、脚本の基本的な発送とこねくり回し方は実に見事だと思う。ただ、106分と短めの映画なのだが、90分で納まる内容。いや、むしろ90分未満にしなければいけない内容。興行的に短すぎるのは問題があったのかもしれないが、足した部分がまさに“蛇足”になっていると予測するが、いかがか。

いささか稚拙な長澤まさみの演技も、役柄にははまっている(長澤まさみありきで脚本を探してきたのか、脚本ありきで長澤まさみをもってきたのかは、微妙だけど)。こういう作品は、役者さんは自分の味を発揮しやすいので、嬉々としてとしてがんばっているのが良くわかる(いや、それに救われている)。
ことでんが出てくるので、香川県が舞台なのかな…と思うけれど、ちょっとご当地色が薄く、香川のフィルムコミッションとしては、ちょっぴり不満足なのでは?。設定的に県外から集まってきたと思しき登場人物の割合が多いので、仕方が無いかもしれないが、全部標準語なのもねえ。

意外におもしろかったが、とにかく、はじめの15分は我慢して観ること。アイドル映画として忌避しないこと。そうすれば、及第点以上の作品が待っている。軽い娯楽作品としては非常に優秀である。

#映画というよりも商品CM的な匂いがするが、めずらしくセンスのよいコピーだと思う。
 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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