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公開年:2008年
公開国:日本
時 間:138分
監 督:瀬々敬久
出 演:妻夫木聡、檀れい、国仲涼子、田中裕二、池脇千鶴、カンニング竹山、光石研、キムラ緑子、嶋田久作、金田明夫、正名僕蔵、ダンテ・カーヴァー、小松彩夏、三浦アキフミ、夏緒、太賀、宮川一朗太、馬渕英俚可、田山涼成、三浦浩一、武野功雄、仁藤優子、久ヶ沢徹、佐藤恒治、松本春姫、山中敦史、山中聡、山本東、吉川美代子、山中秀樹、下元史朗、諏訪太朗、梅田宏、山梨ハナ、佐藤浩市、藤竜也 他
コピー: 神に裁かれるのは人間か?ウィルスか?
正月のいずみ野市立病院に急患が運び込まれる。その患者は高熱に痙攣、吐血、多臓器不全という症状で、新型インフルエンザの兆候を示していた。しかし、あらゆるワクチンを投与するも効果がなく、ほどなく患者は死亡。さらに、謎のイルスは病院関係者や患者たちにも感染し、病院がパニックに陥ってしまう。やがて、感染拡大を防ぐため、WHOからメディカルオフィサーの小林栄子が派遣されることに。彼女は、このウイルスが蔓延し続ければ、日本が崩壊する事態になりかねないと予測し…というストーリー。
観た人に感想をきいたら、中学生から大人まで、判で押したようにまんべんなくつまらなかったという答えがかえってきた作品。当然、なかなか食指は動かなかったがようやく鑑賞。
たしかにこれはダメ映画。私が一番ダメだと感じたのは、謎の病原体の被害者である民衆の描き方である。
感染した夫が死んだら、その妻が医師に対して「人殺し~」と叫ぶ。
養鶏場へのいやがらせ。そしてその娘へのいじめが、一方的にだれも手を差し伸べない。
バタバタと人が劇症化して倒れていて、病院が溢れているのに病院に押しかける人々。
などなど、民衆を無知で愚かで他人のことを感が無い惨め存在としか描いていない。罰が当たってしかるべき存在として描きたかったのかもしれないが、この作品を観ている人だって民衆である。そういう人もいるだろうが、そんな人間しかいないようにしか描かれていない。よって観ている人は自分が愚かな存在として馬鹿にされている気分になる。当然、観ていてうんざざりしてくる。
この、“日本の人間は所詮汚いもの”という目線の作り手が、我々の心を打つわけがない。
養鶏場のオヤジの自殺や、研究者の病原体特定合戦、そして手柄をかっさらう役人などなど、単なるシミュレート映画としてなら納得できなくもない。そういうスタンスに徹していれば許せるが、かならずそこにお涙頂戴だったり、エグい演出をからめて、観ている人の感情を揺さぶろうとする。しかし残念ながら、取って付けで稚拙な演出のおかげで、こちらの心が揺れることはない。
そして、無理矢理の恋愛要素。このシチュエーションで人間愛と男女の恋愛を同列に扱われても、ただただ滑稽に映り冷めるだけである。
娘の携帯に返信があったとしても、なんであれで妻が死んだと確信できる?もしかして持ち直したかのか?と混乱するのが不思議じゃないか?なんで諦められるのか(だって治った人もいるんだぜ)
国民の8人に1人が死んだ状態で電力がキープされるか?
ここまで感染者が増え、劇症化が著しい状況なら、もっと早く血清療法試されるだろう。そこまで我々が命に執着がないわけがない(ここでも民衆を馬鹿にしている)。
こまかいディテールの詰めの甘さはハンパじゃなく、なんでこれらが、最後までだれにもつっこまれずスルーされるのか。簡単なことである。本作の製作委員会がマトモに意見をいえない風通しの悪い組織だったからである。もしくは、日本を馬鹿にしようという意図をもった人間が関わっているか。そのいずれか、または両方でなければこうはならない。
そして、この馬鹿の戯言みたいな内容が138分も続くのである。これを惨事といわずなんといおう。
我々は、この映画を未来に残さねばならない。人間は時にこのような愚かなものを作り上げてしまうことがあると。神に裁かれなきゃいけないのは、この映画の製作陣だろうがよ。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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