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公開年:2006年
公開国:日本
時 間:110分
監 督:中村義洋
出 演:濱田岳、瑛太、関めぐみ、松田龍平、田村圭生、関暁夫、杉山英一郎、東真彌、藤島陸八、岡田将生、眞島秀和、野村恵里、平田薫、寺十吾、恩田括、キムラ緑子、なぎら健壱、猫田直、土井原菜央、中村尚、佐藤楓、松田龍平、大塚寧々 他
コピー:神さま、この話だけは見ないでほしい。
時におかしくて、切ない物語が交差する。
隣人の奇妙な計画に巻き込まれた青年が、やがてその真意を知るまでのストーリー。
前半は、「それには乗っかるのは、ちょっと不自然なんじゃない?」という部分が多くて、どうも入り込めなかった。でも、さぞや、文章で読むと楽しめるのだろうなというのは、ヒシヒシ伝わってくる。原作は読んだことは無いけれど、おそらく、ものすごく独特のイメージを喚起してくれる力と味のある文章なんだと思う。それをビジュアルでズバっと見せられてしまったために、読むときには想像の及ばない部分に、気が行ってしまったことが、イマイチの原因なんだろう。
(ネタバレになるので細かくは言わないけれど、)おそらくこの部分はウソなんだろうな…とか考え始めると、それはそれはうっとしくて、正直、このまま進行したらハズレ作品だなと思っていた(ブータン人を持ってきたところで、読めちゃったんだよね。あそこの国の人たちって、アジアの中でもものすごく似ているから)。
ところがどっこい、後半は堰を切ったように面白くなる。北欧の映画を観たような感じ、そう、『過去のない男』を見たときの感覚を思い出したよ。前半のモヤモヤがもうちょっとスッキリできていたら、間違いなく傑作だった。それでも、良作と傑作の間にいる作品。
まあ、この面白さが監督の力量なのか、原作の面白さなのかは測りかねるところではある(その後も、『ジャージの二人』『チーム・バチスタの栄光』『フィッシュストーリー』と、売れた原作あり作品が続いているし)。
私ならば、車で突っ込むところなんかは、一瞬ミラーで警察を見てからにするし、なんで日本語が上達したのかの説明は入れるし、最後も、とりあえず救っても死なないで、一回、「あ、死なないんだ…」と思わせておいて、あっ…ってやるんだけれどね。
これだけおもしろければ、何か一つくらい賞にひっかかってもよさそうなもんだけど、ノミネートすらない(ちょっと不自然)。実は原作がもっと面白くて、比べるとかなり劣ってしまったからかもしれないね。
前の日にMWをみたせいで、ハードルが下がっているのかもしれないけれど、かなり楽しめたので、是非(途中でやめないで)観てほしいと思う。観た後に多かれ少なかれ、絶対カタルシスを感じられるハズだ。
#余談だが、関めぐみは飯田圭織と余りにも似すぎている。もうちょっと違いを出すように工夫したほうがよいのではなかろうか。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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