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公開年:1996年
公開国:日本
時 間:90分
監 督:藤田敏八
出 演:水野晴郎、かたせ梨乃、菊池孝典、アガタ・モレシャン、シェリー・スェニー、西田和晃、占野しげる、エリック・スコット・ピリウス、フランク・オコーナー、フィリップ・シルバースティン、(ナレーター)油井昌由樹 他






第二次世界大戦開戦前夜。ヒトラーとの会談を終えた山下奉文陸軍大将は、シベリア鉄道で帰国の途に着く。山下大将の部下・佐伯大尉と青山一等書記官が帯同していた。列車の他の乗客は、契丹人女性の李蘭、ウイグル人女性のカノンバートル、オランダ人女優のグレタ、ナチス中佐のユンゲルス、ソ連軍大佐のポロノスキー、ポーランド人商人のゴールドストーン。それに車掌を合わせた10人が一等車に乗り込んでいた。やがて、ポロノスキーが毒殺され、それと同時に李蘭とグレタが姿を消してしまう。佐伯と青山は犯人探しに乗り出すのだったが…というストーリー。

やっと見つけててレンタルした。これで、日本3大トンデモ映画の制覇である。
本編が始まる前に山下大将についての説明が入る。主人公の人柄を説明する必要があるのか?映画としてそういうことをやっていいのか?という疑問が沸くわけだが、純粋に水野晴郎が山下奉文のことがすきなだけなので、考えても無駄である。
そして、その後に水野晴郎が登場し、けっこうな長さで、反戦の思いなどを語りますが、劇場作品でこんなことやっちゃいけません。

さあて、やっと本編か…と思うと、“この映画は終わりのクレジットのあと、あることが二度おこりますので、決してお友達には話さないでください。”というテロップ。『シックス・センス』が1999年だから、本作のほうが先駆者だね!と(まあ、問題は何がおこるのか…なんだけどね)。

一等車が隔離されていると説明されているが、二等車側から入れなくするだけでよく、完全隔離するという極めて不自然な設定。密室殺人の舞台にするためとはいえ、根本設定がクソである。で、乗客がどんどん死んでいくわけだが、山下大将はずーーーっと部屋に座って、推理してるだけ。別にそれはいいのだが、事件自体が散発的で推理をする気力が失せる…というか、一本の筋できれいにまとまっているわけではないので、推理する意味がない。
ただ、水野晴郎の頭の中では、一本の筋でまとまっているのだ。全部戦争が悪い!ってね。ということで事実が解明された後も。「我々は何も見なかった。男同士が殺しあったのだ!」と、黙認して終了。いい変えれば「俺、しーらねぇ」って言っているのと同じで、腰が抜けそうになる。

セットの稚拙さもひどいもので、とても列車に見えない。それでも昔の列車だから装備なんてそんなもの…と思わせることも可能なのだが、車内のシーンでは列車の揺れすら感じることができない(まともなカメラマンなのだろうか)。陳腐さは列車の外側のシーンになるとさらに顕著。いや、外にでれるなら、他の車輌にいって応援を呼ぶことも可能だろう…と。
まあ、うわさどおりのヒデェ作品だな…と思っていたら、そういえば冒頭のテロップで何かが2回おこるとかいってたな…と思い出す。

(別にネタバレ注意する必要もないんだけど一応)
今まで演じていた役者が出てきて、はいご苦労さ~んとなる。まあ、エンドロール後なので、カーテンコール的にこういうのもアリかな…とおもっていたら、役者の間ですったもんだがおこりはじめ、かたせ梨乃が死んじゃうという。犯人は役者の中にいるのだが、まあそれは言わないでおくが、結局はかたせ梨乃が死んだのも、戦争のせいだ…というオチに。

その後、外国人役者たちは、この事件にうちひしがれつつも退場…となった後、かたせ梨乃復活。そして日本人役者だけで打ち上げ宴会がスタート。どういうこと?毛唐どもをだましてやったぜ!ヒヒヒ!ってことなのだろうか。1つ目はまあわからんでもないが、2つ目は演出意図が不明。

クズ演出が悪いのは明らかなのだが、もし、水野晴郎の言う反戦のメッセージが妥当なものであったなら、ここまでヒドイ印象ではなかったと思う。戦争した日本が悪い、ただただ戦争が悪いと叫び続ける浅はかさ。毎度言っているが、なんで戦争が発生するのか、きちんと突き詰めていかないと解決しないのは明白なのに、そこには頑なに目をつぶるというクズ思考。戦中生まれの戦後育ちって本当にクズ人間だらけだと思う。群を抜いて駄作だと思う。
#さすがに続編は観る気がおきないなぁ…。

さて、
『幻の湖』…北大路欣也、長谷川初範、かたせ梨乃
『北京原人』…本田博太郎、長谷川初範、北大路欣也
『シベリア超特急』…かたせ梨乃
『デビルマン』…本田博太郎

皆さんお気づきだろうか。日本トンデモ映画の役者が共通していることを…。北大路欣也、長谷川初範、かたせ梨乃、本田博太郎。この4人で作品を作ったら、アポカリプト的な何かがおこるのではなかろうか。だれか心中する覚悟で作ってみてはくれないだろうか。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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