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image1790.png公開年:2008年
公開国:イギリス
時 間:131分
監 督:シャロン・マグアイア
出 演:ミシェル・ウィリアムズ、ユアン・マクレガー、マシュー・マクファディン、ニコラス・グリーヴス、シドニー・ジョンストン、サーシャ・ベアール、エドワード・ヒューズ 他





ロンドンのイーストエンドで夫と4歳の息子と暮らす若い母親。警察の爆弾処理班に勤務する夫は、常に緊張状態を強いられており、家に帰ってきても疲れ切って妻を顧みない。夫婦関係は冷え切っており、妻は息子だけを心の支えにして生きていた。ある日妻は、パブで声をかけてきた新聞記者ジャスパーと一夜の過ちを犯してしまう。その後、夫と息子がサッカー観戦に向かうのを見送った時に、ジャスパーと再会。良くないとは思いつつも再び情事を楽しんでしまう。しかし、その最中に、夫と息子が向かったスタジアムで大規模な自爆テロが発生したニュースが。夫も息子も犠牲になってしまい、彼女は大きな罪悪感に襲われ、心を閉ざしてしまう。一方ジャスパーは、情報をひた隠しにする警察を不審に感じ、真相を突き止めようと独自に調査をはじめる…というストーリー。

何の予備知識も無しに観たので、夫に不満がある奥さんがフラフラと不倫しちゃって悩んじゃう的なお話かよ…、そんな緩い話どうでもいいや…と思って、一回観るのを止めたほど。だって、テロがおこって話が動き始めるまで、、結構長かったんだもん。

テロの発生と家族の危機を知るシチュエーションが、かなり特異というか作り手の悪意があって、そりゃ奥さんの精神は壊れちゃうわ…って感じ。そのインパクトと事件の重大性が相まって、痛みからの復活・癒しの話になるのか、事件を追ったサスペンスになるのか、はたまた移民問題に焦点が当たるのか、どこに話が転ぶのかわからないという効果が生じている。

だけど、恋敵の警官とかが出てくるわ、恋敵同士で行動の暴きあいを始めちゃうわ、なんだかごちゃごちゃして収集がつかなくなってくる。で、いつまでもどういう話になるのかな?のまま引っ張るわけにはいかないので、だんだん話を集約しなくてはいけないわけだけど、集約した結果、壊れたんだか希望を見出したんだかよくわからない状態でおしまい。
最後は、手塚治虫の『火の鳥』ばりの生命の強さを感じさせてくれる展開なんだけど、私はそれ以上に“女って怖ぇ…”ってゾっとしちゃった。
で、結局、最後のは誰の子なわけ?よくわかんないや。

テロ被害者の気球なんか上げるか?何百人もいるのに?とか、テロ犯と思しき人物の関係者とはいえ子供に発砲するか?とか、ディテールが雑。

すでに、オサマ・ビン・ラディンが死んでしまったからということとは無関係に、オサマに手紙を書くようにカウンセラーから勧められたりなんてことがあるのか非常に疑問だった。効果があるとも思えないし、「テロをするにもきっと理由があるんでしょ、大国に不満があるんでしょ?」みたいな解釈を、テロで子供を亡くした人間が言うことに違和感を感じる。
ヨーロッパの移民問題を喧嘩両成敗にでもしようとする安易さも感じるし、テロと移民問題は別、それはそれ、これはこれでしょ?という苛立ちも覚える。作り手側が、自分の言いたいことを整理できていない印象。観ても、受け手側が何をいいたいのかな?と一生懸命解釈しようという興味を抱かせることがない、いまいちな演出。特段に悪いポイントがあるわけではないんだけど、お薦めするポイントもない作品。






負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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