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公開年:2009年
公開国:アメリカ
時 間:162分
監 督:ジェームズ・キャメロン
出 演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーヴァー、スティーヴン・ラング、ミシェル・ロドリゲス、ジョヴァンニ・リビシ、ジョエル・デヴィッド・ムーア、CCH・パウンダー、ウェス・ステューディ、ラズ・アロンソ 他
受 賞:【2009年/第82回アカデミー賞】撮影賞(マウロ・フィオーレ)、美術賞(リック・カーター、ロバート・ストロンバーグ、Kim Sinclair)、視覚効果賞(ジョー・レッテリ、Stephen Rosenbaum、Richard Baneham、アンディー・ジョーンズ)
【2009年/第67回ゴールデン・グローブ】作品賞[ドラマ]、監督賞(ジェームズ・キャメロン)
【2009年/第63回英国アカデミー賞】プロダクションデザイン賞(リック・カーター、ロバート・ストロンバーグ、Kim Sinclair)、特殊視覚効果賞(Richard Baneham、ジョー・レッテリ、Stephen Rosenbaum、Andrew R. Jones)
【2009年/第15回放送映画批評家協会賞】撮影賞(マウロ・フィオーレ)、編集賞(スティーヴン・リフキン、ジョン・ルフーア、ジェームズ・キャメロン)、美術賞(リック・カーター、ロバート・ストロンバーグ)、視覚効果賞、音響賞、アクション映画賞
コピー:観るのではない。そこにいるのだ。
もうひとつの体。もうひとつの運命。
西暦2154年。人類は遥か宇宙の彼方にあるパンドラという星で希少な鉱物を採取していた。パンドラは未開の美しい星で、獰猛な野生動物とナヴィという人間に似たの種族が暮らしており、その大気を人間は呼吸できないためマスクを必要とした。また、人間とナヴィの遺伝子を組み合わせ作りあげた肉体“アバター”が用いられ、人間の意識を転移させコミュニケーションを図ろうと試みたが、芳しい成果を挙げられずにいた。ある日、戦争により下半身不随となった元海兵隊員ジェイクが、アバター・プロジェクトにスカウトされ、ナヴィたちとの交渉役を命じられる。アバターを介して久々に歩く喜びを味わうジェイクは、パンドラの森へと足を踏み入れ、ナヴィ族の女性ネイティリと出会い、彼らの生活に深く関わっていくのだが…というストーリー。
いわずと知れた大ヒット作。いまごろ鑑賞ですが、何か(笑)。もちろんDVDレンタルなので3Dにあらず。
“驚きの映像”的な評価が多かったのでハードルが上がりきってしまったせいか、どうも不満が。人間のシーンとパンドラの森のシーンの質感の差が甚だしい。ディズニーシーのリトルマーメイドのところ(屋内)から、いきなり舞浜駅に瞬間移動させられたくらいの差を感じる。とても同じ星の上の空間とは思えない。場面が切り替わると、アニメと実写映像が切り替わったくらいの感覚を覚える。
それは、光源の違いで、恒星や電灯からの光があたっている人間と、蛍光物質によってあたり一面の淡い光に包まれているパンドラの違いだよ…といわれそうだが、果たしてそれだけだろうか。本作では、人間の表情をアニメに反映させる素晴らしい技術を採用しており、それは文句のつけようがないが、CGとして基本的なテクスチャ処理はイマイチな気がする。ラストの戦闘シーンでも、森の中の木漏れ日という特殊な状況で同じ画面に収めていたし、全体的に同じ画に人間とナヴィがいたシーンがものすごく少なくて、どうもゴマカされた気がする。
…とはいえ、他の映画から比べれば、素晴らしいデキなのはいうまでもなく、デキが良すぎるがための贅沢な文句なのだが。
話は変わるが、ヒットの法則というか構図というものが見えてきたような気がする。
大きな愛 小さな愛
(人間愛、慈愛、家族愛など) (恋愛)
← この2つを流麗な展開で判然とさせず →
ぼやかして大きな一つの“愛”と
感じさせる
↑
①イベントが発生し抵抗勢力が消滅しカタルシスを得る
②そして“愛”が残り、感動が生まれる
↓
理不尽な差別により“愛”を毀損する抵抗勢力
(民族差別・階級差別・経済差別・身体的差別)
& 判りやすい憎たらしさの悪役キャラが複数
まったくもって『タイタニック』にも当てはまる構図。途中でこれに気づいてしまったら、(勝手に気づいたくせに)なんか興醒めしてしまった部分も無きにしも非ず。まあ、どうあれ、ここまでやりきったら、娯楽スペクタクルとして誰も文句はいわないでしょう。SFなんかに興味がない人にもお薦めできる。というか、SFにして生臭さを消しているだけで、結局はポカホンタスみたいな原住民虐殺話だからねぇ。
でも、2、3と続編は決まっているみたいだけど、多分、劇場に足は運ばないと思う。そのレベル。
#こんなのを3Dで全編見せられたら、眼は相当疲れたんじゃないかね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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