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公開年:2007年
公開国:日本
時 間:112分
監 督:吉田大八
出 演:佐藤江梨子、佐津川愛美、永作博美、永瀬正敏、山本浩司 他
受 賞:【2007年/第50回ブルーリボン賞】助演女優賞(永作博美)
【2007年/第17回日本映画プロフェッショナル大賞】新人監督賞(吉田大八)、ベスト10(第8位)
コピー:「あたしは特別。絶対に人とは違う。」「やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ。」
携帯の電波も届かない北陸の山間部の小さな村に、両親の訃報を受け、和合家の長女・澄伽が帰郷する。彼女は4年前に女優を目指して上京したが、まったく芽が出ずに今に至る。元々演技の才能などまったくないのだが、昔、妹の清深が自分を題材にしたマンガを投稿して騒動になったせいで、今でも演技に集中できないのが原因だと、逆恨みし続けている。清深はそんな姉の帰郷に怯えていたが、ひそかにある考えを巡らせていた…というストーリー。
『クヒオ大佐』でかなりげんなりさせられたので、この監督の作品を観るのは止めようと思ったのだが、観始めてしまった以上、しょうがない。最後まで付き合うことに。
冒頭から半ばくらいまで、5分先の予測が容易につく演出で相当イライラが募ったのだが、永作博美の演技でなんとなく救われている感じ。いやいや、元は舞台劇だそうだが、ストーリー自体はなかなかおもしろいのだよ。これを舞台で観たらさぞ愉しめただろうなと思う。
佐藤江梨子の演技についてはウマいとかハマっているとか、そういう次元ではなくて、ポンコツ女優って役柄なんだから、それこそヘタクソな演技をしてるほうがマッチするわけで、評価の埒外にいるので言及しない。簡単にいってしまうとどうでもいい。それよりも、永作博美と一緒に本作をがっちり支えなければいけない永瀬正敏が、ピリっとしないのがなんともいただけない。永作博美に負けないように演技のバリエーションを発揮してほしい所なのだが、競艇のCMとたいして変わらない演技で…。決してつまらない役じゃないんだから、実にもったいない。
しかし、永作博美の演技に文句はないものの、演出というかキャラ設定がいまいちピンとこない。あの気色悪い人形の件はどういう意図なのだろう。あのキャラ付けは必要なのだろうか。申し訳ないがさっぱり理解できなかった。
また、ラストあたりに、佐藤江梨子がビデオを見るのだが、あの流れでなんでビデオを見ようと思い立つのだろう。理解できない。さらに、あのラストのバスのシーン。はたして、原作も、最後はあんな感じなんだろか。あの取ってつけたような和解したんだかなんだかよくわからない展開。私には蛇足に見えるし、映画の良さを打ち消しかねない危うい演出に見えるのだが…。バスに乗る前までで終わっていんじゃないのかねえ。バイト先もすぐに読めちゃったしなぁ…。読めた上での何かが欲しいんだけど(求めすぎか…)。前半のモタモタと最後の蛇足をとっぱらって90分にまとめたら、ものすごくおもしろくなる気がするんだけど、どう思う?
観ないと損っていうことはないけど、根本的なテーマというか着眼点には、ものすごく光るものを感じる作品。とりあえず、舞台をそのまま録画したものを見てみたいんだけど、そんなものないんだろうなぁ。あ、本作の監督の仕事については、佐藤江梨子と同様で良いとか悪いとかそういう評価の埒外にいると思う。どうでもいい。
#『クヒオ大佐』で、悪印象ができちゃったからなぁ…。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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