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公開国:アメリカ
時 間:133分
監 督:アンドリュー・スタントン
出 演:テイラー・キッチュ、リン・コリンズ、サマンサ・モートン、マーク・ストロング、キアラン・ハインズ、ドミニク・ウェスト、ジェームズ・ピュアフォイ、ダリル・サバラ、ポリー・ウォーカー、ブライアン・クランストン、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ウィレム・デフォー 他
1881年、元南軍の英雄で金鉱脈による大富豪となったジョン・カーターが、謎の失踪を遂げる。妻と娘を亡くして以来、人付き合いを避けてきた彼は、親族の中で唯一心を許していた甥エドガーに、一冊の日記を遺していた。そこに記されていたのは、想像を絶するジョン・カーターの冒険譚であった…。1868年、妻子を亡くし生きる気力を無くしていた彼は、騎兵隊からの執拗な参戦の命令を拒否し逃亡していた。しかし突然、謎の現象によって、別の惑星“バルスーム”へと瞬間移動してしまう。その星は、地球よりも重力が小さく、ジョン・カーターは超人的な跳躍力を発揮する。また、バルスームは、地球よりも高度なテクノロジーを持っていたが、全宇宙の支配を目論むマタイ・シャンによって、滅亡の危機に瀕していた。平和を望むヘリウム王国の王女デジャー・ソリスとであったジョン・カーターは、その能力を使ってバルスームを救って欲しいと懇願されるが…というストーリー。
重力が少ないからってあんな動きにはならないと思う。ジャンプ力と腕力が必ずしもイコールではないとしても、サーク族の腕力にカーターが完全に圧倒されるのは、違和感がある。バランスがおかしい。
それに、フォボスとダイモスは丸くないよ。またもや、とんちんかん科学描写のアメリカ。これが技術大国だっていうんだから、笑わせる…、というか、上と下の知識レンジが半端ない国なんだな。富が一極集中して庶民が簡単に極貧の奴隷化してしまうのが良く判る。本当に底辺の教育って大事だね。
映像はすごくおもしろいんだけど、薬を飲んで言葉がわかっちゃうとか、もうこのパターン飽きた。
「地球の船は海を進むの?見たことある?さぞかしキレイでしょうね…」って、おまえそこまで筏にのって水の上をスイスイ来たんじゃねえのか?なんとなく想像つくだろうがよ。馬鹿かと。
王女が結婚を嫌がって捕虜になる流れは、安っぽいけど、冒険小説っぽくて面白い。だけど、やっぱり浅すぎるかも。ちょっと伏線の貼り方とかへたくそ。あの犬みたいなヤツになんか秘密があるんだろーなーっておもったら、案の定だし。メダルに話を集中させちゃうと、なんでもありになっちゃってつまらないし、人間タイプ種族が争っている構図が、あまり生きていない。
甥っ子に日記を読ませたくだりが煩わしかった。ラストで意味はあるのだが、追いかけてくる敵が万能すぎて、してやったりで罠に嵌めた展開にも関わらずピンとこない。
ディズニーのせいかもしれないが、毒気がなさすぎ。隠喩がなさすぎ。シニカルさがなさすぎ。かといって、ユング的な類型にも当たらず神話的な雰囲気もない。ようするに無意識に引っかかる部分が極めて少ないということ。これはヒットしにくい。なんとなく冷める。
もっと馬鹿馬鹿しくてもいいから、ヒロイックムービーのノリを貫けば良かったと思う。原作では続きがあるんだけど、この映画の続編ができるかは極めて微妙。その予感があったのか、一応、本作だけで完結はしている。惜しい。もうちょっと弾けて欲しかった凡作。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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