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公開年:1978年
公開国:アメリカ
時 間:119分
監 督:ブライアン・デ・パルマ
出 演:カーク・ダグラス、ジョン・カサヴェテス、エイミー・アーヴィング、チャールズ・ダーニング、キャリー・スノッドグレス、アンドリュー・スティーヴンス、フィオナ・ルイス、キャロル・ロッセン、ルターニャ・アルダ、ウィリアム・フィンレイ、デニス・フランツ、ダリル・ハンナ、ローラ・イネス 他





1977年。元アメリカ合衆国最高特務機関の諜報員ピーターは、アフリカのカサブランカで、息子ロビンと生活していた。妻はロビンを生んだ直後に亡くなっている。一度もアメリカで生活をしたことがないロビンは、高校卒業後にシカゴの大学に進学することが決まっている。ある日、2人が海水浴場で過ごしていると、突然アラブ系集団の銃撃を受け、ロビンが誘拐されてしまう。実は、ロビンは念動力を駆使できる超能力者で、その能力を諜報活動に利用しようとしている組織の仕業だった。誘拐の手引きをしたのが同僚のチルドレスであることを知ったピーターは、ロビンを追ってシカゴへ向かい、パラゴン研究所につとめる恋人のヘスターに協力を依頼する。一方、シカゴには、17歳のギリアンという少女がいたが、彼女も超能力の持ち主として諜報機関に目を付けられていた。彼女の能力は、怒りや嫌悪の感情のエネルギーを触った人間に伝播し、相手の体内から血を噴出させ、死に至らしめてしまうという過激なもので…というストーリー。

『キャリー』の爆発的な猟奇シーンだけを抽出して増幅したような作品なのだが、“超能力”表現を過多にすれば恐怖が増すかといえばそうでもないところが、映画の難しいところ。触った相手を破壊するだけでなく、未来予知までできちゃうという能力のインフレ具合が、安っぽさを増してしまった遠因か。

ただ、普通の監督が同じことをやれば間違いなくB級になってしまったところを、踏み止まらせているところが、デ・パルマの力なんだろう。普通の工作員モノのテイストで始まるんだけど、そこに無造作にぶち込まれる超能力描写、それらの振幅が独特の雰囲気を生んでいる作品。
人間性を不条理ともいえるほど踏みにじる存在の象徴として“超能力”を扱っており、

シナリオ上の明確な欠点があると感じる。ピーター、ロビン、ギリアンの3人をバランスよく扱ってしまったため、ポイントが散ってしまった点。ギリアンを主役にして、親子のストーリーはギリアンと関わる中で徐々に明かしていけばよかったと思う。役者の格の問題だと予想するが、カーク・ダグラス成分を強くしたのは、結果的に失敗に見える。シカゴにいる恋人(?)が死んでしまって、俺に関わるやつは皆死んでしまう…的な描写は、判らんでもないが、いいオヤジが悦に入っていて気持ち悪く見える。

最後は、飛べるくらいの能力を発現したなら、もっとどうにかなりそうなもんだけどな…という、もやもやで終わってしまったも残念。好きな人もいるだろうけど、私的には凡作。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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