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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:110分
監 督:ブライアン・レヴァント
出 演:ジャッキー・チェン、アンバー・ヴァレッタ、マデリン・キャロル、ウィル・シャドリー、アリーナ・フォーリー、マグヌス・シェヴィング、キャサリン・ボシェール、ルーカス・ティル、ビリー・レイ・サイラス、ジョージ・ロペス 他
中国からCIAに出向してきているボブは、隣家のシングルマザーのジリアンと結婚の約束をする。ジリアンには3人の子どもたちがいるが、表向きはペンのセールスマンであるボブは、退屈な人間として嫌われている。ある日、ジリアンの父親が大怪我をしたため実家に戻らなくてはいけなくなり、その間子供たちの面倒をみることに。しかし、子供たちはまったくいうことを聞かず、ほとほと手を焼く。そんな中、長男イアンが、ボブのパソコンを勝手に操作して、極秘情報をダウンロードしてしまったことから、ロシアの犯罪組織の標的となってしまい…というストーリー。
原題の“THE SPY NEXT DOOR”は正しい。スパイをやめて第二の人生を歩もうって話だもの。“ダブル・ミッション”っていう邦題のほうが良いと考えた理由がさっぱりわからない。インパクトはかえってなくなっているし、意味がわかりやすくなったわけでもない(ガルネクとかがいるんだから、逆に意味はしっくりくるだろう)。変なの。
CIAのスパイが中国政府から出向してきているという設定は、要するにアメリカ政府と中国政府は蜜月状態だということを意味するのだが、これはアメリカ人にとってスンアリと受け入れられるのだろうか。映画というのは世界情勢を反映するものだが、中国が味方でロシアが敵っていう構図が、今のアメリカ人にはしっくりくるのか?中国とアメリカは経済の面で仲良しさんで、ロシアとは石油利権の面で対立関係にあると?そういう認識はなかったので、ものすごく不思議。
アクションコメディだが、アクションの面でもコメディの面でもイマイチ感が。
正体を隠しているスパイという設定が使い古されているし、ダウンロードの件もどこかで観たような感じ。悪役の服装の件も、砂糖で興奮する件など、笑いと取ろうとしている部分が全部スベってる。細菌が樹脂を喰うなら、マニュキアも喰ってほしかった…とか細かい部分のツメも甘い。
子供達がボブをそこまで嫌ってる理由の説明が描写不足。オタクだとかロボットとか、父親が戻ってきたら…とか言ってるけど、それでも説明は不十分で、人種差別に見えなくもない。
敵から襲われて、話が動き出すと、徐々におもしろくなってはくるのだが、いささか手遅れ。おまけに、やっと面白くなったと思ったら、母親があっさり迎えに来てしまって、せっかくの盛り上がりかけも早々にしぼむ。前半の段階で、もうちょっと、自分の正体がばれないように丁々発止で逃げ回る展開をつくるべきだったろう。
“ジャッキー30周年”の作品と気合が入っているのなら、往年のファンにも喜ばれるように、原点回帰な感じにしてほしかった。なんでこんな子供向けコメディなのか。これがジャッキーのやりたいことだとすると、ちょっと悲しい。
アメリカ人には東洋人の年齢がピンときていないのかもしれないが、我々から見ると、ジャッキーの老いは、いささか痛々しく見える。やっちまった感満載のアクションコメディ。エンディングのNGシーンのつまらなさが、この映画のレベルを象徴しているような気がする。
少なくとも、新作料金で観る価値はない。お薦めしない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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