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image1208.png公開年:2003年 
公開国:アフガニスタン、日本、アイルランド
時 間:82分
監 督:セディク・バルマク
出 演:マリナ・ゴルバハーリ、モハマド・アリフ・ヘラーティ、ゾベイダ・サハール、ハミダ・レファ 他
受 賞:【2003年/第56回カンヌ国際映画祭】カメラ・ドール[特別表彰](セディク・バルマク)
【2003年/第61回ゴールデン・グローブ】外国語映画賞(セディク・バルマク)
コピー:少女は生き延びるため少年になった

タリバン政権下のアフガニスタン。イスラム原始主義が強要され、女性は労働することはおろか、身内の男性の同伴なしには外出すら許されない状態だった。そんな中、男性たちを全員戦争で失い、祖母と母親と12歳の少女の3人だけになってしまった家族があった。彼女たちは外出ができないため働くこともできず、日々の食料にすら困窮する。さらにタリバンは無作為に女性を逮捕していたため、母親はやむを得ず少女を男の子に変装させて、亡き父の戦友だったミルク屋で働かせてもらうのだったが…というストーリー。

本当のこのような女性によるデモがあったり、タリバンが女性を隔離したりしていたのかは、わからないのだが、まあ、おおよそ事実に近いのだと思う。

ネタバレなので、詳細は書かないが、まあ、私がいままで観た映画の中で、ズバぬけて腹立たしく、底抜けにやるせなく、ダントツで救いがない。いやいや、本当に最後は、完全に脱力してしまったわ。
私が日本の大統領だったら、機密費をふんだんに使って、タリバン討伐隊を作る。こんなやつらは絶対に許さん!そういう思いだけが、ずーっと湧きっぱなしだった。目に前に奴らが出てきたら、間違いなく攻撃するに違いない。

アフガニスタンにも子役なんて存在するんだな…なんて思っていたら、大間違い。主人公の子は役者でもなんでもなく、本当に物乞いをしていた少女だそうだ。劇中に犬やタタリバン兵に怯える彼女の目。なんて鬼気迫る目つきだろうと感心していたが本当に怯えていた人間の目なのだ。
彼女は学校にったことがないため、セリフは現場で口伝したらしい。大変な撮影だったことだろう。

製作にはNHKが深く関わっており、機材面の支援はNHKが完全バックアップだったとのこと。NHKエラいぞ!と初めて思った。
ニュースでしばしばタリバンをいう名前が出てくるが、彼らがいかに最低な行いをしているか、タリバン政権下で女性達がどれだけ虐待されているかなんてわからない。映画ではあるが、その様子がよくわかる一級の資料といってもよい。決して娯楽作品ではないが、観る価値は充分にある。

#根本的に“原理主義者”というものが大嫌いなんだけどね。

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