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image0116.png公開年:1997年 
公開国:イラン
時 間:88分
監 督:マジッド・マジディ
出 演:ミル・ファロク・ハシェミアン、バハレ・セッデキ、アミル・ナージ 他
受 賞:【1997年/モントリオール世界映画祭】最優秀作品賞受賞含む4部門を受賞
コピー:ぼくは走る、あたたかい笑顔を届けたくて




アリは買い物の途中で、修理が終わった妹ザーラの靴を失くしてしまう。貧しい家庭のため、失くしたことを親に言えず、兄の靴を順番に履くことに。先に妹が運動靴を履いて登校し、その下校途中で待ちあわせて靴とサンダルを交換し、アリが履いて登校する。それを続けていたある日、小学生のマラソン大会が行われることに。3等の賞品は運動靴だったので、アリは妹のために3等を狙うのだが…というストーリー。

10年そこそこ前の作品でありながら、日本の戦後まもなく…みたいなテーマと風合いの作品。父ちゃんは、昭和のダメ父ちゃんみたい。
舞台がが現代だとわからないほど貧しく(後半で、リッチな町並みが出てくるので、貧富の差が激しいだけだってことがわかるのだが)、且つ、妹の学校が終わってから兄の学校の時間という、イランの制度自体もよくわからなかったりする。まあ、そのあたりは、そういうものだということで、軽く流して観よう。

イラン映画ということで、宗教的にも政治的にもちょっとバイアスがかかった目線で観ていたのだが、子供のいじらしさですべてが吹っ飛んだ。こんな子供の悩みなんて今の日本に存在しないだろうなと思うし、欧米諸国を含め、こういう作品を今つくるのは逆に難しいだろうとも思う。
また、貧しいから物質にこだわらず心を大事に!って思いがちだけど、貧しい故に靴というモノにひたすらこだわってしまうところが逆に興味深い。人間の業みたいなものが感じられる。

国情的に、自由に映画をつくることが難しいと思われ、政治色をわざと薄めているのかな?と感じられる部分も多々あったが、その制限ゆえに純な作品が生まれたという面もあるように思える。無言で表現するシーンも多く、子供の演技のがんばりもさることながら、伝えたいことをストレート且つ巧みに表現している所に好感がもてる。やぼったい作品だが、しっかり惹きつけてくれた作品。こういう作品は基本的に好みではないのだが、そんな私でも愉しめたのだから、好きな人はかなりグっとくるに違いない。お薦めする。騙されたとおもってはじめの15分を乗り切れば、誰でも引き込まれると思う。

#邦題にもってくるほど“金魚が重要かどうかはよくわからんけど。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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