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image1880.png公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:107分
監 督:スティーヴン・スピルバーグ
出 演:ジェイミー・ベル、アンディ・サーキス、ダニエル・クレイグ、サイモン・ペッグ、ニック・フロスト 他
受 賞:【2011年/第69回ゴールデン・グローブ】アニメーション作品賞
コピー:今、勇気ある冒険が始まる。



少年記者タンタンと愛犬スノーウィは、ノミの市で伝説の軍艦ユニコーン号の模型を見つけ購入する。しかし、購入直後、その船に関わってはいけないという見知らぬ男が近寄ってきたり、サッカリンと名乗る男がその船を売って欲しいといってきたり、おかしなことが続く。その模型に何か秘密があるに違いないと踏んだタンタンは、ユニコーン号の秘密を図書館で調査。ユニコーン号は海賊に襲撃され、積んでいた財宝と共に海に沈んだことが判る。改めて模型を調べようと部屋に帰ると、部屋はあらされ模型も盗まれた後だった。しかし、模型から偶然落ちていた暗号が記された羊皮紙の巻物を発見し、それを手がかりに秘密を探ろうとした矢先、謎の男たちに拉致されてしまい…というストーリー。

原作は、輸入書籍を置いてあるような店でパラパラと見た程度。TINTINなのに何故タンタンか?フランス語ではそう書いてタンタンと読むんだろうな。でも本作は英語なので、ティンティンと呼ばれている。ちょっと違和感があるけど、まあ吹き替えで観れば気にはならん。

微細な毛の表現などは、ピクサーアニメなどで既に実現できているレベルなので驚きはないが、アクションのデキは文句なしで、実によく動いている。おそらくモーションキャプチャーっていうのかな、人間の動きのデータを取り込んで、それにCGで肉付けしているやつ。3D作品だったようなので、劇場で観た人はかなり愉しめたことだろう。

ただこれは、原作漫画が好きかどうか(知っているか否か)で、印象はかなり違うと思う。それを一番感じたのは、敵から奪った飛行機で砂漠に着陸した後のシーン。気絶したタンタンがプロペラに巻き込まれそうになる動きは、原作漫画の動きが良く表現できていたと思う。ただ、原作を知っている人は、ああうまく作ったな…と思うだろうが、知らないとちょっと野暮ったい動きに感じられるだろう。
タンタンを愛する人たちが、その脳内に浮かんだ映像を共有して愉しむ映画。そういうコンセプトなんだと思う。

ストーリーも同様で、正統派のアドベンチャーであることは間違いないのだが、タンタンのノリが判っていない人には、野暮ったいストーリーに感じられるかも。鍵はすべてハドック船長の頭の中にある…って内容で、謎解きのおもしろさも結果的には皆無に近い。
“臭う”ことを鼻をつっこんで、冒険に身を投じるタンタンの行動パターンはわかるし、記者というバックボーンもわかる。しかし、あまりタンタンのキャラ自体は濃くない。ほとんど色のないフラットな少年のキャラクターで、手塚治虫でいうところのケン一くんに近い。それを、周囲の魅力あるキャラクターと愛らしい犬が、ドタバタで盛り上げる。同じスピルバーグのインディ・ジョーンズを彷彿とさせるが、根本的にアクの強さが違う。そのあまり主体性のない主人公に、どこまでオモシロさを感じられるか…。

キャラクターの人間化は、鼻だけが原作漫画に近い造型。そういうコンセプトなんだろうから、それはそれでかまわないのだが、やはり人間の表情を再現した先には“不気味の谷”が。CG技術極まれり…と言いたいところだが、特殊メイクをCGで作った…、そんなレベルに到達って感じかな。

スピルバーグ&ピーター・ジャクソンってことで、ちょっとハードルが上がってしまったが、万人が愉しめる痛快なアクション活劇だと思う。新作料金でレンタルしても損だと思うことは無いだろう。
そこそこ満足した。

 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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