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imageX0045.Png公開年:1962年
公開国:日本
時 間:96分
監 督:三隅研次
出 演:勝新太郎、万里昌代、島田竜三、三田村元、天知茂、真城千都世、毛利郁子、南道郎、柳永二郎、千葉敏郎、守田学、舟木洋一、市川謹也、尾上栄五郎、山路義人、堀北幸夫、福井隆次、菊野昌代士、越川一、志賀明、浜田雅史、愛原光一、西岡弘善、木村玄、千石泰三、谷口昇、細谷新吾、長岡三郎、馬場勝義、結城要、淡波圭子、小林加奈枝 他




盲目でありながら居合いの達人である市は、下総飯岡の貸元・助五郎のもとを訪れる。助五郎が留守だったため、子分達が丁半博打の真っ最中の雑魚部屋で待つことに。市が博打の胴として参加を申し出ると、盲目の市を騙せると踏んで参加させる子分達だったが、逆に金を巻き上げてしまう。こんな子分しかないないようでは、親分も大したことは無かろうと立ち去ろうとする市。金を巻き上げられて怒り心頭の子分達は、市を追いかけて殺そうとするが、ちょうどそこに親分・助五郎が帰る。助五郎は市の居合抜きの腕前を買って市を客分として迎え入れる。特に仕事があるわけでもなく逗留する市が釣りをしていると、結核持ちの平手造酒という浪人と知り合いになるが、平手は助五郎の敵・笹川親分の客分になってしまう。立場的には敵同士だが、なぜかウマの合う二人は、酒を酌み交わしながら、ヤクザの喧嘩ごときで斬り合うハメになるはイヤだと語り合う。しかし、両一家の緊張は次第に高まっていき…というストーリー。

未だに、ジャパニーズ・ダークヒーローのトップバッターとして君臨する座頭市。子母沢寛の原作は数ページ程度のものだったらしいが、それをここまで膨らませたのだ。そう、これが座頭市ファースト。まさにここに座頭市生まれり。奇跡の一作。
シリアスとコメディさが共存するキャラクターは、勝新太郎であってこそ。何作か勝新の作品は観ているが、本作の演技のデキは際立っていると思う。

はじめの壷ふりで胴を願い出て、チンピラどもから金を巻き上げるシーンの、緊迫感と痛快さといったらない。掴みはバッチリ。

結核持ちの浪人が出てきたところで、対決しちゃうんだろうな…とか、今の生活がイヤになっちゃってる女性がでてきたところで市を追いかけていちゃうんだろうな…とか、予想はつく。だけど、予想通りにストーリーが進んだところで、全然嫌じゃないんだな。これが様式美っていうのかねぇ。
一緒についていくというおたねをスルーする市。女にわざわざ苦労させるのは忍びない…とかそういう了見だけではなく、単にめんどくさいんだよね…という感じも漂っているところが、またいいんだよね。

伊福部昭の音楽がいいし、モノクロであることを途中から忘れるくらい生き生きした映像。見えない市と一緒に、世界の臭いが伝わってくるよう。
最後は市が仕込み杖を捨てるシーンからわかるように、しっかりと完結した一作。これはお薦め。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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