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image1422.png公開年:2009年
公開国:日本
時 間:119分
監 督:森淳一
出 演:加瀬亮、岡田将生、小日向文世、吉高由里子、岡田義徳、渡部篤郎、鈴木京香 他
受 賞:【2009年/第52回ブルーリボン賞】新人賞(岡田将生『ホノカアボーイ』に対しても)
コピー:家族の愛は、重力を超える。
連続放火事件に隠された家族の真実──溢れくる感動のミステリー



遺伝子を研究する大学院生・泉水と、落書き消しの仕事をしている弟・春は、優しい父と三人暮らし。母親は不慮の事故で無くなったが、美しくやさしい人で、その二人の愛に包まれて兄弟は仲良く育った。今、彼らが暮らしている仙台では、連続放火事件が発生しており、市民を恐れさせていたが、春は放火された場所で、意味不明のグラフィティアートが描かれていることに気付く。放火事件と繋がりがあると考えた春は、泉水を誘ってグラフィティアートが描かれているあたりで張り込みをするのだが…というストーリー。

原作では簡単に放火犯の正体がわからないんだと思うけど、放火犯の行動パターンは誰でも知ってるし、連続強姦魔の件と弟の行動性向が簡単にリンクしてしまうから、映像にするとピンとくる要素が多すぎる。火を消しに行ったときに、ふらふら歩いてるサラリーマン風の男とすれ違って、それが犯人?と思わせるとか、その程度じゃ、ミスリードしきれていない。もっとしっかり別の人が犯人だと思わせてくれないと。

私は、レイプされて妊娠したとわかったときに、すぐに産もうと判断したのが理解できない。
①自分の子かもしれない、②宗教的に中絶は好ましくない、などの納得できる理由はほしかった。いや、たぶん②なんだと思うんだけど、きちんと描ききれていないんだと思う。父親は“命”というものを大事にする立派な人間というだけでは、どうも、スッキリしない。ここが一番のポイントなんだけどね。父の行いを妙に聖人のそれのように描いているのがどうも鼻につく。

それに、それだけの覚悟をして育てることを決めたなら、後ろ指さされて生きにくくなることぐらい想像すべきで、さっさと知ってる人がいない遠地に引っ越すべきだろう。勤務先があるから?それと子供を安心して育てる環境とどっちが大事かは明白だろ?

でも、こんなに引っかかる部分があるのに、根本的なストーリーは非常に面白く、サスペンス要素にはぐっと引き込まれる。つっこみどころ満載だし、勿体無いとも思ったけれど、及第点には達していると思う。それなりに満足。

原作を読んでいないので予測の範囲を出ないけれど、脚本家も監督も原作の理解が不十分だったのではないかと疑っている。この相沢友子っていう脚本家さんは『東京島』の脚本家でもある。両方とも感心しないデキだねぇ。最後の“重力ピエロ”というタイトルの由来(?)も意味がピンとこなかった。

#吉高由里子の役は非常におもしろかったが、兄に正体を明かすときの“膝ガクガクっ”みたいな演技の意味がよくわからなかった。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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