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image0478.png公開年:2008年
公開国:日本
時 間:117分
監 督:本木克英
出 演:田中麗奈、加瀬亮、福田麻由子、池脇千鶴、布施明、高島礼子、豊川悦司、佐藤祥太、相築あきこピエール瀧、大沢あかね、海老瀬はな、藤井美菜、笹野高史 他
コピー:ソックス、私のそばにいてくれて、ありがとう。




函館。14歳のあかりが学校から帰ると、いつもは家にいるはずの母親が不在。ふと庭に目をやると、そこには一匹の子犬がいて大喜び。しかし、そこに母が倒れて病院に運び込まれたという父からの電話が入る。その犬は一旦逃げてしまうが、悲しみにくれるあかりの前に再び現れる。あかりは、右の前足だけが白いその犬に“ソックス”と名付けて飼うことに。癌を宣告されていた母は、あかり犬を飼う心構えとして、犬と“10の約束”をしなければならないと言い残す…というストーリー。

TVのバラエティ番組のプロサーデューは、犬と子供を出しときゃ数字取れるだろ!って、言うとか言わないとか。加えて、母親・妻の死とかプラスしておけば、バッチリでしょ!そんで『死ぬまでにしたい10のこと』みたいなタイトルつけときゃバッチリっしょ。まさにそんなノリでつくられた作品。そんな打算的なノリで作られた作品がおもしろくなるか?って思うだろうけど、見せたいものがしっかりしているせいなのか、結構見入ってしまう。

変なところはたくさんある。
自分が貰ってきた犬が、行方不明なのに、放っておくとか、とても無責任な母親(ムカっときたけど)。
すらすらと犬の十戒が暗誦できるのがかえって不自然。
いくら料理のヘタな男だとはいえ、3枚の食パンが同じように真っ黒ってことはないだろう(はじめの2枚は黒こげになったとしても、次に焼いたのも同じ程度の焼き具合になることはないでしょ)。
別に大学の寮に入ることが必須なわけではあるまい。札幌でペットOKの部屋や家が見つからないわけがないだろう。
いままですたすた歩いてた犬が、突然ベランダを上がれなくなるとか、急すぎるでしょ。

函館のハンパない独特の訛りを再現してたらスゴイと思うのだが、ちゃんと訛ってたのは警官だけだった。それなりのキャリアの役者が出ているわけだが、全員、布施明の演技レベルに合わせたみたいに大根。わざとか?って思うほど。
#まあ、大根演技なおかげで、豊川悦司演じる父親の不器用な感じがうまく出ていて、そこだけは成功だったと思うけど。
田中麗奈と加瀬亮に似た子役を見つけてきました…って感じ。確かに似ていたんだが、福田麻由子の感嘆の声とかちゃんと演技つけろよって…。
函館と札幌と旭川の距離感もなんか変。

これだけポンコツ演出なのに、犬・子供・母の死っていうのはなんてパワーを持っているだろう。それなりにホロっと来てしまうのだ。最後には娘を嫁に出すという涙ポイントを加えて、さらにホロり。ほんと、もっときちんとつくれば、涙ダーダーの名作になっただろうにねぇ。

最後の教会で式の参列者が歌う中、布施明がマジ唱なところとか、多分笑いどころなんだと思う。でも、イマイチ笑えないんだなぁ。本木克英監督って、いまいち笑いのセンスがないのかもしれないなぁ。

ただ、正直に言うと、この映画観たあと、ウチの犬にやさしく接してるっす、私。犬を飼ってる子供のしつけにはなると思うよ。

 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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