忍者ブログ
[745]  [744]  [743]  [742]  [741]  [740]  [739]  [738]  [737]  [736]  [735
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

image1736.png公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:131分
監 督:マシュー・ヴォーン
出 演:ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ケヴィン・ベーコン、ローズ・バーン、ジャニュアリー・ジョーンズ、オリヴァー・プラット、ジェニファー・ローレンス、ニコラス・ホルト、ゾーイ・クラヴィッツ、ルーカス・ティル、ジェイソン・フレミング、エディ・ガテギ、アレックス・ゴンサレス、ローレンス・ベルチャー、ビル・ミルナー、グレン・モーシャワー、マット・クレイヴン、レイ・ワイズ、マイケル・アイアンサイド、ドン・クリーチ、ヒュー・ジャックマン、レベッカ・ローミン、デミトリ・ゴリツァス、レイド・サーベジヤ、ジェームズ・レマー、ベス・ゴダード、サーシャ・ピーターズ、モーガン・リリー 他
コピー:共存か、支配か。その<起源>を目撃せよ!

ナチスによる強制収容所。シュミット博士はユダヤ人のエリック・レーンシャー少年が鉄門を捻じ曲げるのを目撃する。博士は、エリックの能力を引き出そうと彼の目前で母親を殺害すると、その怒りと悲しみによって、磁力で金属を意のままに操る能力が発動。エリックはその後、研究対象となっていく。同じ頃、ニューヨークの裕福な家の息子チャールズ・エグゼビアは、屋敷で変身能力を持つ青い肌の少女と遭遇する。チャールズは自分と同じような人間がこの世に存在することを喜び、彼女を屋敷に迎え入れる。彼も強力なテレパシー能力を持っていたのだ。18年後、成人したエリックはシュミットに復讐するために、ナチスの残党を探し出して襲撃していた。チャールズはイギリスのオックスフォード大学で突然変異・ミュータントに関する研究をしていたが、そんな彼に、捜査の過程でミュータントの存在を知ってしまったCIAエージェントのモイラ・マクダガート大佐が接触してくる…というストーリー。

まず、なんといっても、『X-MEN』『X-MEN2』『X-MEN:ファイナル ディシジョン』でおざなりになっていた、エグゼビアとマグニートーの過去がすっきり判明するのがよろしい。元は行動を共にしていたが、意見の相違で袂を別ったということが説明されているだけにすぎないが、やはりなぜミュータント同士が争いあっているのか…という根本がぼんやりしている気持ち悪さは如何ともし難かった。
マグニートーを演じるイアン・マッケランが同性愛者だったことから、どうもその過去設定に変な含みがあるようで気持ち悪かったのだが、一応すっきりする。いや、人によってはますます同性愛的な描写に感じられたという人もいるかもしれないが(笑)。

以下、若干ネタバレ注意。

ミスティークがそんな古くから関わっていることや、ビーストがあの姿になった経緯(足が手なだけのミュータントって、一人だけ随分レベル低くね?と思っていたら、その展開だもの)、エグゼビアが車椅子に乗っていることの理由。あれ?そのヘルメットってマグニートーのだよね。あれ?マグニートーの能力って磁力だよな。能力が移動しちゃう?いやいや『X-MEN』でもゲットーのくだりはあったから、やっぱりエリックがマグニートーだ。ってことは…等々…。X-MENフリークでもない私は、もちろんそんな細かい設定を知らないので、一つ一つ謎は判っていくときの「お~」っていう感じがとにかく快感だった。
本作を観終わると、いままでこのあたりをうやむやにしてきたことが罪に感じられるほど。

キューバ危機回避の理由をX-MENにしてみたり、ミュータントの発生原因を原水爆実験で放出された放射線が原因だとしてみたり、アメリカ人のお気楽脳全開が成せる技ではあるのだが、まあ、そういうことを含めて、ある意味、アメリカの歴史のエンターテイメントさは、うらやましいかもしれない(あくまで、エンターテイメント的には…という話)。
これによって、ミュータントと人間の対立の萌芽が説明されており、シナリオとしても秀逸だと思う。そう、ミュータント同士の対立+ミュータントと人間の対立、それ至る両方の過程がすっきりと腑に落ちる。

ウルヴァリンは不老不死設定だから、あのまま出てくるのはよしとしても、チャールズとエリックがオズオズと引き返してくるのは、いまいち納得できない。サービスカットなのはわかるけど、勧誘を途中でやめたうまい理由を演出してほしかった。唯一の不満はこの1点のみ。
とにかく、本作をありきたりのビギニング物と侮っていたら大間違い。X-MENシリーズの中で最高のデキだと思う。傑作というのは少しだけ躊躇するが秀作であることは間違いない。
X-MENの1作目は良しとしても、『X-MEN2』『X-MEN:ファイナル ディシジョン』は落第点といってよかったもの。本作を観るとブライアン・シンガーのアレはいったいなんだったのか…と、思ってしまうほどである。

もちろん、サイクロプスやらストームやらも登場していないし、『X-MEN』以降に登場しないミュータントが存命なことから、まだまだそれに続く展開が存在するのは明白。3部作になると思われるので、大変期待できる。原作設定なので仕方がないのかもしれないが、アザゼルの能力だけが特出していて、バランスが悪く感じるのも、次作以降の展開で何かがある布石に違いない。

いやぁ、いいものを観た。強くお薦めする。そんな超能力者が戦うマンガみたいな話は興味ないわ…という人も、コレを機会にどうぞと言いたい。次は劇場で観てもいいかもと思わせてくれるレベル。


負けるな日本

 

拍手[1回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
リンク
カウンター
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最新コメント
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[04/28 ETCマンツーマン英会話]
[10/07 絶太]
最新トラックバック
Copyright © 2009-2014 クボタカユキ All rights reserved.
忍者ブログ [PR]