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image1738.png公開年:1984年
公開国:日本
時 間:85分
監 督:高野宏一
出 演:浦野光、堀内賢雄、小滝進、桜本昌弘、栗葉子、白川澄子、古舘伊知郎 他






宇宙警備隊体長であり、ウルトラ兄弟の長兄であるゾフィーが進行役となって、『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までのバトルシーンや、怪獣・宇宙人たちの特徴・行動を紹介していく作品。

昨日の『ウルトラマン物語』と同年の作品であるが、本作にはほとんど新作カットはないといってよい。そんな子供だましの内容で劇場公開映画として成立するのか?という疑問を抱かざるを得ないが、なぜかウルトラマンの歴史の中では、確固たる位置づけをキープしつ付ける作品なのである。サブキャラであったゾフィーの冠作品だから?いや、そういうことではなく……。

一部の宇宙人や怪獣の鳴き声や光線の発射音が変更されているほかに、怪獣とのバトルシーンを当時プロレス実況で人気が出ていた古舘伊知郎が実況していたりする。そうい意味で珍作だか?いや、そういうことではなく……。

本作は、ウルトラマンたちと地球を侵略する悪い宇宙人や怪獣との連綿と続く戦い…という大筋で展開していく。それを維持するために、元の設定を壊さざるを得なくなっており、オリジナルとは完全に異なるセリフをアテレコするなどしている。で、問題なのは、それを進行役のゾフィーが紹介しているという点。まるで、インチキ宗教家が事実を捻じ曲げて自分達の素晴らしさを語り、他宗を貶めている様子にも見えること。また、司会進行の途中で取って付けたように襲来するUFOを退治して“自分はやってるぞ”感や演出したり、“すばらしいでしょ?”を押し付けているようにも見え、三流の通販番組のようでもある。
極めつけは、ゼットンを倒したのは科学特捜隊だったのだが、さらりと「私が倒した」などといったり(そのサラリ感が絶妙)、進行役が自分の行動を捏造しているようにしか見えないことから、一部のウルトラマンファンの間では、“ゾフィーによる捏造”としてネタにされたり、挙句の果てにはゾフィーを捏造するキャラとして同様のパロディマッド動画が作られることも多々あるのだ。
そういう意味で、ウルトラマン作品として、トップクラスの珍作なのである(トップが『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』であることは間違いないのだが)。

私は、この作品を、ウルトラ教という宗教の紹介ビデオだと定義している(笑)。しかし、昨日の『ウルトラマン物語』よりも、子供達の心をワクワクさせたのは事実である。ウルトラ教によるマインドコントロール教育恐るべし。その教育を受けて大人になったオッサンたちが、すくすくと成長して、いまだにおもちゃを買い、自分の子供にも布教する。おお宗教、おそるべし(ウソ)。

特段お薦めはしないが、小さい男の子がいるなら見せてもいいかも。今のウルトラマン作品よりシンプルでバラエティ感が豊富なので。




負けるな日本

 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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