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公開国:アメリカ
時 間:82分
監 督:ルーベン・フライシャー
出 演:ジェシー・アイゼンバーグ、アジズ・アンサリ、ダニー・マクブライド、ニック・スウォードソン、マイケル・ペーニャ、レッド・ウォード、ディルシャッド・ヴァザリア、ビアンカ・カジリッチ、エリザベス・ライト・シャピロ 他
宅配ピザの配達員として働くニックは、どれだけ飛ばしても30分で配達できそうもない注文を受ける店に、いつも不満タラタラ。そんなある日、とあるところにピザを配達すると、ゴリラのマスクをかぶった二人組に襲われ、体に爆弾付きのベストを着せられてしまう。彼らの正体は、定職にも就かずふらふらと怠惰な生活を送っている男、ドウェインとトラヴィス。ドウェインは、宝くじで大金を手に入れた父親が自分に一銭もよこさないことに腹を立て、父親を殺し遺産を手に入れることを計画する。しかし、自分で殺すことはできないので、殺し屋を雇う。しかし、その報酬として10万ドルを要求されてしまう。そこで、銀行強盗をして調達することを思いつくが、自分でやるのイヤ。そこで、宅配ピザ屋に無理やり銀行強盗させるために、爆弾付きベストを着せたのだ。ドウェインは、いつでも監視しているので、不振な動きをしたらリモコンで爆破するぞと脅し、銀行強盗を強要して解放。ニックは、助けを求めて親友チェットに助けを求めにいくのだったが、彼らはチェットの妹のことで喧嘩をして絶交中で…というストーリー。
『ゾンビランド』の監督。『ゾンビランド』は、お下劣なキャラクターとゾンビ映画への愛が相まって、なかなかの良作だったが…。
別に何が悪いというわけではないのだが、ピザ配達人が無理やり銀行強盗をさせられるというプロットを聞いて膨らませていったら、誰が作ってもこうなるだろうな…という感じ。友人のインド系のチェットの騒がしさが鼻につくし、下品な台詞もヒネリも何にもなくただ下品なだけで、『ゾンビランド』のような輝きがない。
どうして警察に駆け込んだり、銀行などで、こういう境遇なんです誰か助けてください…と言わないのだろう…と観客に思わせたら、この作品はアウトなので、そう思わせないことに腐心しているのが、よくわかる。かといって、巧みな仕掛けがあるわけではなく、常に監視しているぞ!という脅しを、馬鹿でヘタレな二人が正直に信じた…ということ、そして、トラヴィスの工作能力がマジでハンパなく、爆弾も火炎放射器も作れるという事実、その二点でなんとか持ちこたえた感じ。悪いプロットではないのに、コメディとしていまいち弾けきれていないのは、そういうおっかなびっくりな演出が、足枷になっているのではなかろうか。とにかく平板なのだ。肝心の銀行強盗も、中途半端な笑いばかり差し込んで盛り上がらないし。
(ネタバレ)
ラストは、殺し屋も加わって、三つ巴のドタバタになるのだが、そこでも、やはりクライマックス感はない。いまいち殺し屋のキャラが生きていないしのが一因かな。
で、最後は見事にジャケットを脱ぎ、生命の危機から解放されるわけだが、なぜか金を強奪して逃走してしまう。金、返さないでいいのかよ!? 好きで銀行強盗をやったわけでもないのに、その金を返却せずに逃げるリスクを追う意味とは?たしかにピザ屋もやめたし、代用教員もどうでもよくなっちゃったのかもしれないけど、それで済むわけないじゃん。コメディ作品のオチとしては、なんともスッキリしない。
エンドロール後に後日談として、ドウェインが日焼けサロン(?)を開業したCM映像が流れるのだが(父親は死んでない)、どうせならば、そこでニックとチェットが逮捕された映像も差し込めばよかったと思う。そうすれば、案外、続編の製作が決まったかもよ。
ドタバタ作品とは、整理に整理を重ねた末に、ドタバタにみせているのであって、放り込んでそれなりに面白ければいいというものではない…。そんな言葉が頭をよぎった。凡作かな。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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