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image1993.png公開年:2011年
公開国:オーストラリア、アメリカ
時 間:117分
監 督:ゲイリー・マッケンドリー
出 演:ジェイソン・ステイサム、クライヴ・オーウェン、ロバート・デ・ニーロ、ドミニク・パーセル、エイデン・ヤング、イヴォンヌ・ストラホフスキー、ベン・メンデルソーン 他
コピー:彼らは、実在する。



1981年。殺し屋に嫌気がさして引退し、オーストラリアで恋人と静かに暮らしていたダニー。しかし、彼の元に、殺し屋の師匠だったハンターが人質にされているポラロイド写真が送られてくる。ハンターは、オマーン族族長の息子達を殺害した三人のSAS隊員を暗殺するというミッションに失敗し拘束されていたのだ。ダニーはハンターを救うために、そのミッションを引き継ぐことに。ダニーは、デイヴィスとマイアーというかつての仲間に協力を依頼し作戦を遂行するが、彼らの前に“フェザー・メン”という元SAS隊員で構成された謎の組織が立ちはだかる…というストーリー。

車を見て、かろうじて数十年前の話なんだな…ということが判る。クライヴ・オーウェンが演じた役が原作者に当たるのかな?話自体どこまで、真実かどうかわからないけど、イギリスの中東での暗躍っぷりはヒドいものだったからね。いくらイギリス政府が否定しても、まあ、このくらいのことはあっただろうな…というリアル感はある。今の中東問題の原因の半分以上はイギリスのせいだといって過言じゃないから。

ただ、中盤までは、どうにも引っかかる所が多くて、いまいちノリ切れない感じ。
なんで、殺された息子の報復のために、罪の告白の証拠が必要なのか。適当に誰かを殺して復讐しました…じゃ許されないってのは何となく理解できるけど、そんな自供なんか拷問で強要できるだろうし。また、なんで事故に見せかけて暗殺しなければならないのか。イギリスとオマーンの間で揉め事が表面化すると、政治的に不都合があるってことなんだろうが、拉致して秘密裏に処分したっていいじゃないか(実際、そういうことになるし)。なんで、オマーンのじいさんは、無意味にハードルを上げているのか…。

また、“フェザーメン”がSASを守るための組織だっていうのも、いまいち判りにくかった(フェザーメンって常識?)。また、旅行代理店を装っている黒人の行動の真の目的も、その立ち位置も、判りにくい。

正直、百戦錬磨のSAS相手に暗殺を遂行していくというスリリングな展開のはずなのに、演出が地味で眠くなる。画面を良く見ていないと見落としそうになる演出も多くて、ヨソ見していたせいで、それってどういうこと? って感じで何回か巻き戻した。
ミッションも完了して、ああ、凡作だったな…とあきらめたところで、残り40分。ここからは、急にアクションも派手になるし、出てる意味あるのか? と思っていた彼女も、やっと機能してくる。別の監督か?ってくらい、テンポが良くなる。こういう追い詰められてからのブチ切れ展開は、ジェイソン・ステイサムのお得意。

それ以前に、デニーロ演じるハンターが、強いんだか弱いんだか。そんなに凄腕なら、捕まるんじゃねえよっていう思いが湧いてくる。だから、きっとハンターも裏切ってたりするんだろうな…なんて思っていたのだが、全然そんなことはなかった。なんか、イマイチな役柄。

単なる悪役だと思っていた、クライヴ・オーウェン演じるスパイクも、信用していたSASから裏切られることになるのだが、最後の最後まで、ダニーと敵対し続ける。せっかく、メイン級の役者を三人揃えたんだから、協力プレーをする展開も観たかったような気がする。
まあまあの作品。

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