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公開年:2006年
公開国:アメリカ
時 間:110分
監 督:デビッド・フランケル
出 演:アン・ハサウェイ、メリル・ストリープ、スタンリー・トゥッチ、エミリー・ブラント、サイモン・ベイカー、エイドリアン・グレニアー、エイドリアン・グレニア 他
受 賞:【2006年/第41回全米批評家協会賞賞】助演女優賞(メリル・ストリープ「今宵、フィッツジェラルド劇場で」に対しても)
【2006年/第64回ゴールデン・グローブ】女優賞[コメディ/ミュージカル](メリル・ストリープ)
コピー:こんな最高の職場なら、死んでもいい! こんな最悪の上司の下で、死にたくない!
恋に仕事にがんばるあなたの物語。
ジャーナリスト志望のアンディは、大学卒業後に新聞社勤務を目指しニューヨークへやってきたが、どこも彼女を採用してくれない。唯一、彼女を採用してくれたのは、まったくの畑違いの一流ファッション誌“RUNWAY”誌。それも編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタントとして。オシャレには無関心の彼女は、次の就職先の単なる一ステップ程度と考えていたのだが…というストーリー。
当時のCMが、『ボビーに首ったけ』みたいな若いOLをターゲットにしたチャラチャラしたアピールをしていたので、好みの埒外と判断しスルーしていたのだが大間違い。お局の女の子いびりの話なんかじゃない。立派な企業戦士物語だった。ファッション業界であることは、さほど重要ではないと思えるくらい(まあ、そういう原作だからしょうがない)。
アンディの状況に共感できない人は、さぞや素敵な会社にお勤めなのだろう。私はこういう理不尽な状況に何度も引きずり込まれているので、ものすごくシンパシーを感じた。変に勢いがあったり、業績がいい部署なんかには、ありがちな上司像だと思うけれど。
ハードな職場で働いている人なら経験があると思うが、上司の発言の半分くらいは正しいので勢いで誤魔化されてしまう。まあ、はじめは流れに乗っておくか…と考えがちだしね。そういう場合は往々にしてストックホルムシンドローム状態になっていて、もっともらしい上司の意見を冷静に受け止められなくなっているだけ。もしくは挑発とも教育的配慮ともつかないような発言に絆されているだけ。本作のアンディも、とてつもない理不尽な指令にがんばって対応しちゃう。それなりにスキルがあるのでこなしちゃうもんだから、それが成功体験になって、これもアリかな?なんて思っちゃう(落とし穴だよね)。
資本主義社会では、普通の社会では性格破綻者みたいな人が“企業家”の役を担うことになっている。言い方は悪いけれど、必要悪なのだ。ミランダのような人は泳がしておくのが社会発展のため。周りもそういう人を利用することだけに集中すればよい(そう達観できるようになるまでには、色々経験を積まねばならんのだけど、これが大変なのよね)。
アンディがミランダに喰らいついていかずに、結局は逃げるような事態になってしまったことを良しとしない人もいると思うが、あそこでスパっと切れたことこそ、自分の道を見つけたということ(あの辞めるタイミングが絶妙で、心地が良かったと思う)。あんな上司にあたってしまったら私はすぐ辞めるわ~なんていう人もいるだろうが、そんなのはウソっぱちだと思う。アルバイトじゃないんだし、おまけに日本は職業の流動性が硬いので、簡単に転職できないんだから、そう簡単に辞められるはずがない(だから、心を病んじゃう人が多いんだろうけど)。
まあ、何を言いたいのかというと、コメディ調だけど案外リアルな話だよ…ってこと。女性向けだと思ってスルーしていた男性サラリーマン諸君、騙されたと思って観てみよう。そして、これから社会人になる諸君、この話はファンタジーではなくあり得る話。観ておいて損はないと思う。お薦めする。
メリル・ストリープの演技には、いまさら何の口出しができようぞ。
#わたしは、入社当時のダサいアン・ハサウェイのほうが好きだぞ!
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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