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image0261.png公開年:1997年 
公開国:アメリカ
時 間:97分  
監 督:バリー・レヴィンソン
出 演:ダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロ、アン・ヘッシュ、ウディ・ハレルソン、デニス・リアリー 他
受 賞:【1998年/第48回ベルリン国際映画祭】銀熊賞(バリー・レヴィンソン)
コピー:やっちゃった。バレちゃった。
大統領はセクハラ隠しのため、ヤラセの戦争をおこした!


アメリカ大統領が執務室で少女と淫行に及ぶという衝撃的事件が発生。自称もみ消し屋のブリーンが、大衆の目を事件からそらすために、ハリウッドのプロデューサー、モッツを利用し、架空の戦争をでっちあげるが…というストーリー。

『ダイナー』『グッドモーニング,ベトナム』『レインマン』等々のレヴィンソン監督の作品である。彼の作品には、何が“アメリカ”というものを作っているのか?という視点がいつもある。本作は、アメリカを形作っているメディアの虚構っぷりを皮肉ったというところだろうか。

冒頭で、“なぜ犬は尻尾を振るのか?それは尻尾より犬が賢いから尻尾のほうが賢けりゃ尻尾が犬を振る”っていう格言なんだかアメリカンジョークなんだかよくわからない、“wag the dog(犬を振る)”っていうタイトルの説明がある。しかし、観終わっても、なにがdogでなにがtailなんだかよく判らなかった(dog=国民、tail=大統領? それともdog=大統領、tail=もみ消し屋のこと?)。

戦争映像がニュースとして流れるという衝撃を世界に与えた湾岸戦争の後のことなので、こういうアイデアが閃いたのもよく判るのだが、これが、湾岸戦争と9.11の間に作られた映画だと思うと、なにやら複雑な気分になる。
そして、閃いたアイデアだけでグイグイ進めて、最後はダスティン・ホフマンを特にヒネリも無く終わらせているのも、なんとももったいない。そして、観終わった後には、だから何?しか残らない(何が言いたかったのかと思索を巡らせていると、理由はわからないが何かイライラしてくる)。どの部分が評価されて銀熊賞なのかね(映画賞っていうのは、どういう部分に対して評価をしたのかわからないから、こまったものだよ)。
時代を先取りした映画だったんだね…とか評価される作品があるけれど、本作はまったく逆で、あっというまに時代に追い抜かされて、陳腐化した作品である。まあ、当時はこれでよかったんでしょう。

なんだかんだいって駄作だと思う。二大俳優をつかってこのザマである。観る必要なし。以降のレヴィンソン作品も、おそらく観るに値しないんだろう。残念。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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