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公開年:2007年
公開国:アメリカ
時 間:99分
監 督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出 演:ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、ジェレミー・ノーザム、ジェフリー・ライト、ジャクソン・ボンド、ヴェロニカ・カートライト、ジョセフ・ソマー、セリア・ウェストン、ロジャー・リース、エリック・ベンジャミン 他
コピー:ある朝突然、あなたの家族が、別人になっている。
眠っちゃダメ。家に帰っちゃダメ。必ず助けるから。──ママより
スペースシャトルが原因不明の事故で地球に墜落。その残骸の中には、謎の生命体が付着しており、間もなく、感情を失ったように人間の行動を変質させる謎の伝染病が発生する…というストーリー。
過去にも『ボディ・スナッチャーズ』として何度も映画かされている、1955年作の古い原作。
宇宙からやってきて菌が人間を乗っ取って感染がどんどん広がっていくなどという、使い古されたギミックをなんで2007年に…。それもニコール・キッドマンやらダニエル・クレイグをわざわざ引っ張りだしてまで。こんな映画を今、作る必要があるか?はずれ映画にありがちな、製作総指揮にたくさんの人物がクレジットされている。いやな予感がプンプンだ。
正直ハズレだな…と思って観ていたが、ところがどっこい、意外と観れたのである。
観ながら思ったが、これは古典落語だね。落語だってネタは大抵わかっているけど、噺のうまさを観にいくわけだ。本作だって、どんどん感染が広がって、大事な人もピンチになって、次第に追い詰められて、最後に助かるってストーリーは見え見えだよ。だけど、それをどう演出して、どう演じるか。これはそういう映画。
で、この監督は『es[エス]』の監督だから、複数人数に追い詰められる恐怖を描くのはお手の物でしょう。大きな仕掛けではなく、その都度その都度で、ドキッとさせたりハッとさせるのは得意だったから、本作には向いていたということだね。
小難しい映画は観たくないなときには、こういう軽いパニック映画はちょうどいい。そういうとき限定で、お薦めする。
ちょくちょく、社会主義というか共産主義批判の匂いを感じたけど、今時そんなテーマを出されてもちょっと邪魔臭さかったかな(まあ、原作にそういうテーマがあるんだろうけど)。でも、今の時代ならば“グローバルスタンダード”批判ってところなんだろうけど、うまいこと言えてないから、やっぱり邪魔。
#ニコール・キッドマンも子役もすごく綺麗。ダニエル・クレイグも007なんかよりもこういう役のほうが合ってるかもしれないね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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