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公開国:アメリカ
時 間:97分
監 督:ハロルド・ライミス
出 演:ジャック・ブラック、マイケル・セラ、オリヴァー・プラット、デヴィッド・クロス、ハンク・アザリア、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ヴィニー・ジョーンズ、ジュノー・テンプル、オリヴィア・ワイルド、ジューン・ダイアン・ラファエル、ザンダー・バークレイ、ジア・カリデス、デヴィッド・パスクエジ、ハロルド・ライミス、カイル・ガス、ビル・ヘイダー、マシュー・ウィリグ 他
太古の時代。狩猟は苦手な上に果実の摘み取りすらできないくせに、口ばかり達者なゼドと、賢いけれど気が弱すぎる友人のオーは、村ではのけ者になっている。もちろん、村の女性からも相手にされない。ゼドは村人を見返してやろうと、絶対に手をだしてはいけないと言い伝えられている“禁断の果実”を食べてしまう。しかし、そのことでとうとう村を追放に。オーもゼドについてくハメになり、冒険がはじまる。狭い村の周辺が世界のすべてだと思っていた彼らは、広大な世界を目の当たりにして興奮。その道中、喧嘩をするカインとアベルという兄弟に出会い…というストーリー。
パッケージ画像を見ると、『フリントストーン』みたいな原始人のドタバタ映画かと思うけど、旧約聖書のパロディだった。原題の“YEAR ONE”は、西暦1年を指しているわけじゃないだろう。いくらアメリカ人が馬鹿でも、キリストの誕生した年(厳密には違うけど)に、カインとアベルだの、ソドムとゴモラだの、そんなエピソードが繰り広げられるわけないし。気さえ惹ければいいと、変な先入観を与えるような邦題の付け方は感心しない。
聖書に詳しくない人でも、何となくわかる話が元ネタなので、ついていける。『ザ・マペッツ』の時とは違い、きちんとジャック・ブラックらしい仕事をしている。下品ネタ、シモネタのオンパレード。はじめて牛は引く車にのって乗り物酔いしてゲロを吐いたりとか、割礼ネタやホモネタも連発で、ムダにPG指定をくらいそうな内容…っていうか、日本未公開だけどね。
マイケル・セラのチェリーボーイ役は似合いすぎ。
で、旧約聖書をパロったところまではよかったのだが、宗教ネタの限界なのか、踏み込みが甘くて、揶揄するところまではいっていない。悪ノリ不足。前半は、短めのセクションをトントンとテンポよく場面転換させて、飽きないのだが、ソドムに到着して以降は、トーンダウン。オチをどういう風につけようか模索しているうちにグダグダになった印象。結局、禁断の実の効果がなんだったのか、良く判らない。そのへんをうまく、オチに繋げられれば効果的だったのだが。
凡作だけど、これがジャックブラックの真の姿かと。キライじゃない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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