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公開年:2004年
公開国:アメリカ
時 間:120分
監 督:マイケル・マン
出 演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、ジェイダ・ピンケット=スミス、マーク・ラファロ、ピーター・バーグ、ブルース・マッギル、イルマ・P・ホール、バリー・シャバカ・ヘンリー、ハビエル・バルデム、ジェイソン・ステイサム 他
受 賞:【2004年/第30回LA批評家協会賞】撮影賞(ディオン・ビーブ、ポール・キャメロン
【2004年/第58回英国アカデミー賞】撮影賞(ディオン・ビーブ、ポール・キャメロン)
コピー:その夜は、いつものように始まった…
ロスで12年間タクシー運転手をしているマックス。ある晩、アニーという名の女性検事を乗せ知り合いになりご機嫌に。その後に乗せたのはビジネスマン風のヴィンセントと名乗る男で、多額のチップと引き換えに一晩の貸切で5箇所を回るように依頼する。しかしヴィンセントの正体はプロの殺し屋で5名の殺害を請け負っていたのだ。そうとは知らずヴィンセントの戻りを持つマックスだったが…というストーリー。
一度観たはずなのだが、内容は思い出せなかったのでもう一度借りた(たぶん、寝ぼけて観たんだと思う)。
大筋の流れとか、映像の美しさとか、細かい演出とか(安全装置をはずさずに撃つとかね)を見る限りは、よく練られているのがわかるので、脚本や監督の演出に基本的な問題はないと思う。しかし、悪い作品ではないのだが、もう少しのところでハジケていないのには理由があると思う。
まず、本作の編集のデキがよろしくない。四人目を殺すまでが冗長でメリハリがない。そのあたりから馬鹿なFBIに狙われたり、狼を歩かせたりと、アクセント付けを試みてつけているのだが、いかんせん手遅れ。それらはもう15分前に持ってくるべきだろう。その後にトム・クルーズとジェイミー・フォックスが問答をはじめ、一気に緊迫感が漂うのだが、これももっと早めに、始めておくべきだったろう。それまでジェイミー・フォックスがほぼ服従状態で、感情的な振幅が少ない時間が続くので、あきてしまう。まあ、“コラテラル(服従)”というタイトルなので、そういう展開になることは仕方が無いにせよ、緊迫感が不足。
本作には、二人の編集者がクレジットされているのだが(ディオン・ビーブ、ポール・キャメロン)、もしかすると、当初はどちらかが手がけていて、ヤバそうになったからもう一人のベテランがフォローした…のではなかろうか(私の根拠無き勝手な予想だが)。
さらに、BGMが少しダサくて(ベース音の妙に強い曲とか、マッチしていない)、トータルの雰囲気作りに悪影響を及ぼしていると私は思う。
決定的な悪要因は、トム・クルーズの風貌と演技。そこそこ年齢がいっているような見た目だが、体のこなし方は『ミッション・イン・ポッシブル』そのままで、若々しさ爆発。表情や目つきもはつらつ。そのせいで殺し屋のくせに存在感や違和感バリバリ。目立つ裏家業の人間ってなんだ?なんで彼はこんなバカみたいな表情なのか。どういうコンセプトでこの役の役作りをしたのか。とにかく本作の中で悪い意味で奇妙に浮いている。彼だけ学芸会みたいなのだが…。いっそのこと特殊メイクで皺でもつけて表情を制限すればよかったのではないだろうか。他の演者のデキがいいだけに、彼を除いてリメイクしてほしいくらいだ。
この三点の問題をどうにかするのは、プロデューサの仕事だと思うが、マイケル・マンが兼ねているのだ。案外、それが問題だったのかもしれない(彼は監督に徹し、他者が別角度でチェックしていれば…)。
ただ、トム・クルーズのせいでお勧めしないというのは、非常にもったいない。彼のことは残念な人と諦め捨象し
て、他を楽しめばいいと思う。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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