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image1448.png公開年:2008年 
公開国:アメリカ、フランス、イギリス
時 間:101分  
監 督:マチュー・カソヴィッツ
出 演:ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ヨー、メラニー・ティエリー、ランベール・ウィルソン、マーク・ストロング、ジェラール・ドパルデュー、シャーロット・ランプリング、ジェロム・レ・バンナ、ジョエル・カービー、ダヴィッド・ベル 他
コピー:人類の運命を握る男 謎の女を連れて、地球を横断する。



近未来。テロリストとして指名手配され潜伏中のトーロップは、武装集団に襲撃され、マフィアのゴルスキーの元へ連れ出される。彼は、オーロラという若い女性を宗教団体ノーライト派の修道院から6日間でアメリカに運んで欲しいと依頼する。トーロップは多額の報酬と入国パスポートに魅力を感じて依頼を受け、オーロラの護衛であるシスター・レベッカとともに旅に出るが、オーロラを巡る争いに巻き込まれていく…というストーリー。

依頼をうけて少女を運ぶストーリは悪くない(『トゥモロー・ワールド』に似てるけど、それは許す)。『トリプルX』のヴィン・ディーゼル主演だからドンパチ盛りだくさんの展開になるのも想定通りで、それも悪くない。

ただ、ちょっと“SF”的要素っていうのを勘違いしちゃってるのかな。処女懐胎とか、胎教によってスパコン並みの頭脳とか、小型ミサイルを跳ね返しちゃうとか、瀕死の淵から改造されてマンガみたいなロボットアームとか。興醒めしちゃうラインを踏んでしまっているね。いんちき宗教団体が、なんか『リベリオン』を思い出しちゃったけど、“ガン=カタ”みたいなグっとくる魅力的な要素は、本作にはなし。

時間が経過するにつれて、アクション要素とSF的要素が、ドレッシングの水と油のように分離していく感じがする(結局どっちの要素も中途半端になるんだよなぁ)。トーロップは、真実がどうであれ、とにかく職人として届けることだけに頑なにこだわると、そういうキャラ設定で縛るべきだったかもか(まあ、それでも『トランス・ポーター』に似ちゃうけどさ)。最後も敵をはっきり倒すわけでもなく、モヤモヤだし。もうすこし、時間をかけて色々練ったほうがよかっただろう。

『クリムゾン・リバー』の監督なので、ある程度の実力はあるはずなんだが、本作を観て、次に監督をやってもらうとオファーするプロデューサーは、今後、なかなかいないと思うよ。とにかく、この監督は脚本にもクレジットされているから、このダメダメの責任は負わざるを得ない。本作は原作があって、映画化されるくらいなのでそこそこの作品のはず。脚本化の段階でダメにしてしまった可能性が高い。脚本力に欠けるんだろうなぁ。

ちょっとお薦めできないかな。一週間100円レンタルで、アリかナシかのギリギリライン。友達から借りてみた場合、まあ、時間の無駄とまでは言わないけど…ってところ。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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