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公開年:1974年
公開国:イギリス
時 間:111分
監 督:リチャード・レスター
出 演:リチャード・ハリス、オマー・シャリフ、シャーリー・ナイト、アンソニー・ホプキンス、イアン・ホルム、デヴィッド・ヘミングス、クリフトン・ジェームズ、フレディ・ジョーンズ、ロシャン・セス、シリル・キューザック、マーク・バーンズ、ジョン・ストライド、ケネス・コリー、ロイ・キニア、キャロライン・モーティマー 他
コピー: 脱出不可能な暴風雨の北大西洋にメガトン級の爆弾が時を刻む!千二百人の命と共に揺れる豪華客船ブリタニック号!
処女航海に出た豪華客船ブリタニック号に爆弾を仕掛けたという脅迫電話が、船主の会社に入る。犯人は自らを“ジャガーノート”と名乗った。船会社の専務は、要求された金額を支払うことを希望するが、警察はテロ犯罪に屈することを認めず、海軍の爆破物処理班のファロン中佐に爆破物処理を依頼するが…というストーリー。
昨日の『カプリコン・1』と同様、TSYTAYAの発掘キャンペーンモノ。こちらは第1弾の返金キャンペーン対象作品だが、『カプリコン・1』があんな感じだったので、さほど期待はしないことに。
まず、“ジャガーノート”という単語だが、「巨大な力、圧倒的破壊力」という意味らしい。猫科のジャガーでもなければ、帳面のノートでもない。調べないとなんだかよくわからないタイトルである。
やはり、こちらも、シナリオ上の矛盾点が多数。やはり“名作”じゃなく“良品”止まりなのは理由があると思う。
以下、ネタバレ注意。
老人の単独犯にしては、7つのドラム缶(それも微妙な振動に反応するようなセンサー付き)をどうやって搬入→固定したのか、非常に疑問。だから、多分、このオッサンが犯人じゃなくって他に協力者がいるに違いないとずーっと観ていたのだが、そのままで、ちょっぴりガックリきてしまった。ジャイロが不調なのだがら、もっと簡単に爆発してもよさそうだし。
海が荒れているので、簡単に救助でいないという設定なのだが、それほど荒れているようには見えない。救助にきた軍人が海に落ちても助けることができないほど…ということなのだが、全然そうは見えず、単に無慈悲なだけに見える。ましてや、あそこまで高い上空からダイブしなきゃいけない理由もわからないし。
爆発する時刻は指定されていたのに、その間に、救助のために別の船を出さないのもわからないし、海上で旋回するくらいなら、救助しやすい領域まで移動もできる。
大体にして、ここまで天候が悪くならなければ、乗客を人質にできなかったわけで、確実に海が大荒れにならなければ成立しない計画である。海が荒れなければ簡単に避難できてしまうわけで、まったくもって確実性が希薄である。そして犯行の動機は、年金が不満…って、お金が無い割には、かなり多額な費用が掛かっているという、この矛盾。
一発目の爆発だけでは沈まなかったのだから、最悪、隔壁を閉じて、一発づつ爆破していけば、なんとかなるとことが判ったのに、なんでそれが選択肢の一つに挙がらないか疑問。助手のチャーリーは、それまで、頑なにファロンの後追いで操作していたのに、誤爆の時だけ単独先行するという都合の良さにも違和感。
緊迫感を煽る部分の演出はものすごく成功しているのだが、諸々の状況設定が、あまりにも杜撰で、プラマイゼロ。細かい点がまったく気にならなければ楽しめるし、気付いてしまうと興醒めするという、そのときの体調次第で面白みが変わる作品といってもいいかも(案外、お子様は楽しめてしまうのかな)。
ん~。いかにもイギリス英語~っていう名優さんたちのステキな演技が、ツメの甘い設定のせいで、疵がついているのが非常に残念。手放しでお薦めはできないが、ビール片手に、ほろ酔いで観れば、細かい部分に目がいかず、たのしめるかもしれない。
ちなみに、コードのどっちを切る?というシチュエーションは、色々な映画や、それこそマンガやコントで扱われるくらいポピュラーな演出だが、これが使われたのは、この映画がはじめてなんだって。
でも、いつもこの演出を見て思うのだが、普通の電化製品ならコードを色分けして用途をわかりやすくするのは理解できるのだが、爆弾の場合、むしろ解除されないようにわかりにくくしたほうがいいのに、親切な犯人さんですね…と興醒めするのは私だけだろうか。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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