[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開年:2008年
公開国:アメリカ
時 間:109分
監 督:デヴィッド・エアー
出 演:キアヌ・リーヴス、フォレスト・ウィッテカー、ヒュー・ローリー、クリス・エヴァンス、コモン、ザ・ゲーム、マルタ・イガレータ、ナオミ・ハリス、ジェイ・モーア、ジョン・コーベット、アマウリー・ノラスコ、テリー・クルーズ、セドリック・ジ・エンターテイナー、ノエル・グーリーエミー、マイケル・モンクス、クリー・スローン 他
コピー:最期に頼れるのは、魂か、弾丸か
強引な手法で悪人に制裁を加えるロス市警の刑事ラドロー。その脱法的な手法に同僚のせいで同僚刑事からも疎まれていたが、上司のワンダーは彼を庇い続ける。ある日、元相棒ワシントンが、ラドローを内部調査部に密告しようといると聞き、ワシントンを問い詰めようと近づくと、偶然にも強盗事件に巻き込まれ、ワシントンは銃殺されてしまう。自分が容疑者になりかねない状況になったが、ワンダーの指示で証拠を隠滅するが、かといって犯人を野放しにすることができない彼は、独自で犯人探しを始めるが…というストーリー。
フォレスト・ウィッテカーは、『ラストキング・オブ・スコットランド』に続く作品なのだが、なんでこんなに似た感じの役柄を続けちゃうのか。ショーン・ペンとは仕事に対する姿勢がまったく違うようで、自分が演じる役柄に頓着がない模様。いかがなものかね。おまけに、本作の役は、ウィッテカーにはマッチしていないときている。
さらに、根本的に映画のセンスに著しく欠けるな…と思う点がある。まず、主人公は脱法的な行動をするわけだが、その行為がいたしかたないと思えるような説明はなされない。だから主人公として感情移入しにくいキャラなのだが、そのくせ、アングル的には彼の一人称目線の画面が多いので、無理やり主人公と一緒に脱法行為をさせられている気分になってきて、イライラしてくる。
本作の中に“事情がわかっていないのはラドローだけ”というセリフのがある。要するに、状況がわかっていない主人公がその謎解きをしていく話になっているから、一人称目線になってしまうのはわからないではないのだが、この場合は、三人称目線(まるで幽霊のように場面を俯瞰で見ている感じ)でつくるべきなのだ。製作側にその違和感に気付くセンスがない。
ハードな演出が繰り返されながらも、展開的にはふわふわした感じが続くのだが、ディスカントと二人で攻め込むあたりで急にテイストが変わってしまう。あまりに不自然なので、クレジットを観てみると脚本家が3人。別に複数の脚本家がいることはめずらしくもないが、ここまでシナリオの統一感が取れていないのもめずらしい。まとめ役が全然機能していない。
やはし、クライムサスペンスにしたいのかアクションにしたいのか、軸足が定まっていないのが、うまくいってない一番の原因だろう。
最も致命的なのは、30分程度で誰が犯人かわかってしまうこと。内容からみても、各役者のグレードの差からみても、予想がついてしまう。わかってしまった後も、さらに延々と犯人さがしが継続されるわけで、それに付き合い続けるのも、なかなかつらい。
さらに、ラストは私の大嫌いなニヒリズム落ち。結局、世の中、何をやっても無駄なんだよ…って、そういうことをわざわざ一本の映画にしようとする神経がわからない(前も何かで言ったと思うけど)。斜に構えて、格好をつけたつもりかもしれないが、この落ちを考えた脚本家は、とっととエンターテイメントの世界からご退場願いたい。
本作はわざわざ観る価値なし。お薦めしない。だれかが無料で貸してくれて、本当に何にもすることがない時だけ観ればいい。そうすれば、まあ、こんなもんかな…くらいで被害は最小限でくい止められるかも。
#全体的にいまいちでありながらも、意外に本作で得をしたのキアヌかもしれない。けっこう骨太の役もイケるな…という印象は与えられたので。今後、こういう役柄のオファーが増えるかもしれない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |