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image1490.png公開年:2009年
公開国:日本
時 間:120分
監 督:崔洋一
出 演:松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、大後寿々花、イーキン・チェン、金井勇太、芦名星、土屋アンナ、イ・ハソン、山本浩司、PANTA、佐藤浩市、小林薫 他
コピー:生き抜け!




17世紀の日本。最下層・非人の子として生まれたカムイにとって、強くなることだけが生き抜く手段。忍びとなったカムイだったが、やがて自由を求めて抜忍となり、追っ手からの逃亡生活が続く。ある日、カムイは漁師の半兵衛を助けた縁で、彼の家に身を寄せることになったが、半兵衛の妻スガルには自らも抜忍だった過去が。彼女がカムイに警戒心を募らせるのと対照的に半兵衛の娘サヤカはカムイに行為を寄せる。そんな漁村での生活が、カムイの心に平穏をもたらすのだったが…。

カムイ伝は読んだことがあるが、カムイ外伝は読んだことなく、原作との乖離具合や再現性についてはよくわからないのでコメントできない。

こういう内容だから特撮は必須なのだが、肝心の忍術のCG表現はショボい。というか、絵コンテが平面的というか空間的な幅が感じられないのがその原因だろう。
とはいえ、すべての特撮がダメなわけではない、はじめのほうの馬関係の特撮はよくできていて、それはスゴい。こういう行き届いていない状況をみると、やはり低予算だったのかな…と。とりあえずなんとかまとめたものの、すべてのCGにこだわれるだけのリソースがなかったということなんだろうね。

加えて、ライティングがよろしくない。暗いシーンは本当にただ真っ暗で、もうすこし物体のエッジがわかるようなライティングにできなかったものか…。さらに、暗いシーンと明るいCGシーンの統一感もいまいち。

マツケン以外のキャスティングにも難あり。大後寿々花は、良く言えば直情的な演技といえるけれど悪く言えば一本調子(鈴木杏と同じような成長過程をたどっているのかな。顔の骨格が)。土屋アンナは、『どろろ』でも似たような役をやっていたので既視感が。なぜ似たような役を重ねるのか、そういう仕事選びのセンスがよくわからない。
小雪はとても見映えがするのに、あいかわらず演技はパッとしない。いいかげん上達してもよさそうなものなのだが、毎度毎度、どんな役でも同じ感じ。一度、どこかの劇団なんかで鍛えてもらったほうがいいんじゃなかろうか。

さらに中盤から、くだらない演出が富に増えてくる。例えば、水のはいった樽で水を飲ませようとするが入ってないという演出。弟の様子で水が残っていないことはわかるだろうし、そうでなくても持っただけで入ってないことはわかるだろう。こういう三文芝居は、監督の責任。崔監督って、たまにTVでお見受けすると、偉そうなことおっしゃってますけど、本職はずいぶん杜撰ね。

さらに、意外な落とし穴。なんで抜け忍がそこまで執拗に追われる存在なのか、そんなこと説明しなくても当たり前だと製作側も疑問にすら思っていないようなのだが、その説明がないおかげで、なんでそこまでシリアスの闘っているのかよくわからず、いまいちふわっとした感じになっている。原作は漫画なのでそういう説明は不要だけど、映画の場合は、もう少しなんとかしないとダメ。

コインランドリーで、何気に置いてあった漫画を読んでる感覚なら許せるかな。無理して新作料金とかで借りるようなものではないよ。とても入魂の作品とは思えない。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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