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公開年:2003年
公開国:フランス、ベルギー
時 間:102分
監 督:ジュリー・ベルトゥチェリ
出 演:エステル・ゴランタン、ニノ・ホマスリゼ、ディナーラ・ドルカーロワ、テムール・カランダーゼ、ルスダン・ボルクヴァーゼ 他
受 賞:【2003年/第29回セザール賞】新人監督作品賞(ジュリー・ベルトゥチェリ)
コピー:あなたのことが大切で、本当のことが言えなかった。
グルジアに暮らすおばあちゃんのエカと母マリーナ、そして孫娘のアダ。小さい衝突はあるが、貧しいながらもそれなりに仲良く暮らす毎日。おばあちゃん楽しみは、パリで働く息子オタールからの手紙だったが、ある日、オタールが事故死したとの訃報が届く。マリーナとアダはおばあちゃんを落胆させないために、手紙を偽造し続けたが、次第に様子がおかしさに気づき始めたおばあちゃんは、独断でパリ行きを決意して…というストーリー。
2度目の鑑賞なのだが、過去に私はものすごく高い評価をしていた。しかし、何が良くて評価したのかメモが残っておらず、どうしても思いだせなかったので、改めて。
娘と孫がつく嘘を中心に展開するストーリーは、特記するほど楽しくもほほえましくもなく、凡庸だったが、いよいよパリへ…という流れで、思い出した。この映画の素晴らしさを。
ネタバレなので、みなまで言わないが、“やさしい嘘”ってのは、娘と孫がついた嘘だけじゃないんだよね。うん。その嘘を聞いていると、とてもとてもきゅーんとなってくる。グルジア国内で展開される内容だけなら、たいしたことのない映画なんだろうけど、パリでの内容がこの映画のすべてである。
最後の孫の行動は、自由への旅立ちといえるけれど、母親からみれば、かつてエカおばあちゃんがオタールを見送ったのと同じ思いを繰り返しているわけで、社会主義世界の“永遠の昨日”が表現されているともいえる。この対比もせつない。
アダ役の人は、グルジアにいるときは、やぼったくおばさんみたいでとても若者に見えないのだが、空港での最後の笑顔はものすごく若々しく素敵に映っている。この対比のために、ずっとグルジアではやぼったい感じにしていたのだろうか。
世の中にはついていい嘘があるんだね。いい邦題である(めずらしく邦題のほうがいいケース)。DVDパッケージもやぼったいんだけど、それでスルーしないで、是非是非見てほしい。強くお薦めする。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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