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公開年:2004年
公開国:アメリカ、カナダ
時 間:96分
監 督:クリストファー・タボリ
出 演:クリスチャン・スレイター、マイケル・クラーク・ダンカン、ギル・ベローズ、エステラ・ウォーレン、コンチータ・キャンベル、ソウル・ルビネック、アンドリュー・スティーヴンス、サラ・ストレンジ、ケン・トレンブレット、タイラー・ラビーン、ケヴィン・マクナルティ、チェラー・ホースダル、スコット・ハイランズ 他
コピー:奴の誘いは命がけ、“NO”の言葉が死の合図。
シアトルの中小企業”ビズトラックス”に勤めるベン・キーツは、人間に投与すると現在位置が人工衛星を通して15分以内に解析できる薬剤を開発した。これを利用した追跡システムは多大な需要が予測され、上場が予定されている株価を大きく跳ね上げ、経営危機に陥っていた会社を救うと期待された。そんなある日、ベンの元に、彼をヘッドハンティングするために、ヴィンセントという男が現れる。多額な報酬を提示するが、ベンは社長のフランクリンに恩義を感じており、首を縦に振ろうとはしない。しかし、ヴィンセントはこれまで、ターゲットをどんな手段を使ってでも引き抜いてきており、そのためには殺人ですら厭わないという冷酷な男だったのだ。ヴィンセントは、偶然を装いベンの妻エミリーに近づき、ベンが多額の報酬を断ってまで現在の会社に残ろうとしていることや、夫への疑念を抱かせるようなことを吹き込んでいく。そして幼い娘の乗馬好きに乗じてプレゼントを贈り、心を掴んでいく。さらに、家族の旅行先にまで現れていろいろな便宜を図るようになる。しかし、それでも引き抜きを了承しないベンに対して、ヴィンセントは強行手段に出て…というストーリー。
なんかSFチックな、ジャケット画像なんだけど、全然内容は違う。
クリスチャン・スレイターが悪役のヘッドハンターさんを演じている。悪くはないのだが、いかにもはじめから悪役臭全開。実はいい人なのでは?とか、実はマイケル・クラーク・ダンカンのほうが悪人なのでは?はたまた陰謀があって裏で手を結んでいるのでは?とか、そういうミスリードはいくらでもできたと思うのだが…、直球で一切ヒネリはない。
唯一のヒネリは、単なる強引なヘッドハンターなんじゃなくて、実はサイコ野郎だっていうところ。
だんだんとヴィンセントの攻めに窮していくんだけど、これがイマイチなんだよねぇ。
すべて、ベンがきちんと説明していれば、こじれないで済む話なの。フランクリン社長や同僚には、自分はこんなヘッドハンターが近づいてきていて、こんなことをいわれていて、こんなことを周囲に吹聴されてこまってるんだ。俺はやめないから、皆も信用するなよ!って宣言すればそれでおしまいだ。
妻に対しても、いくら報酬を提示されてもやめない。だって、せっかく発明した技術は会社にあるわけで、転職したらイチからはじめることになる(日本とは特許の扱いが違うかもしれないけど、本作の場合、共同出願にしてるでしょ)。それにヴィンセントってのは友達でもなんでもない。ヘッドハンターだ。あることないこと吹聴してまわってるので、誤魔化されないでくれといえばいい。
それでも騙されるくたいヴィンセントが巧みで、そりゃ無理だわ…って感じじゃないし。主人公が、ヘッドハントになびいちゃってて、目がくらんでて、気付いたら大変なことになってた…っていう展開なら理解できるのだが、そんなこともないし。
実はヘッドハントは二の次で、彼の真の目的がターゲットを追い詰めること、それだけ!っていう感じならしっくるくる。あまりにベンが抵抗するものだから、もうヘッドハントなんかどうでもよくなって暴走しちゃう!って流れならいいのだが、ヴィンセントはヘッドハントするっていう職業意識からは逸脱しないので、彼のサイコっぷりがイマイチはじけない。
とはいえ、サイコ野郎に完全に翻弄される展開で、ストーリーがすっかり集約するのだが、忘れた頃に夢のテクノロジーを使った反撃を始める。取ってつけたような反撃。遅いわ。それが事件のオチの重要な鍵というのも、どうもね。
ストーリー構成のバランスが非常に悪い。駄作だと思う。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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