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公開年:2010年
公開国:スペイン
時 間:118分
監 督:フェルナンド・ゴンサレス・モリナ
出 演:マリオ・カサス、マリア・バルベルデ、アルバーロ・セルバンテス、マリナ・サラス、ルイス・フェルナンデス、アンドレア・ドゥーロ、ディエゴ・マルティン、パブロ・リベロ、ネレア・カマチョ 他





粗暴な生活を送るアチェは、とある暴力事件をおこし有罪となるが、初犯ということもあり罰金刑となり禁固は免れる。しかし、家族からの見る目は厳しくなり、それ以降、違法なバイクレースに没頭し、虚しさを埋めていた。そんな中、とあるパーティで、名門校に通うお嬢様のバビと出会う。まったく別世界に住むアチェに対し、はじめは警戒感を持つバビだったが、それはやがて抑えられない愛に変貌し、二人は恋に落ちてしまう。バビの母親は強く交際に反対するが、かえってバビの思いは強まる一方で…というストーリー。

サスペンスかアクション映画かと思うようなジャケット画像だが、完全なる青春恋愛作品。正直、ちょっと騙された感がある。
裕福な家の箱入り娘と不良青年が出会って大恋愛をするという、いかにも少女マンガ的なストーリー。それを見栄えのよい若者が演じるという、半ばアイドル映画。どちらかといえば乙女目線で愉しむもので、おっさんには非常に厳しい作品となっている。だから、ジャケット画像でおっさんがレンタルしてくると痛い目に遭うよ!という注意報を発令しておこう。

でも、やはりお国柄の違いなのか、ノリがちょっと違う。大抵こういう作品は、ワルに見える男の子が実はいい人で…、でも誤解されて…、その誤解を解消して…みたいな波を経ながら成就に近づいていく…みたいな話が多いと思う。本作のアチェは、単純な意味でのやさしさは持ち合わせているのだが、結構な根の部分で品性が悪い。話が進んでも、悪いことをし続け、それがどういう結果を生むのか、想像できる知力もない。そのせいで、観ている男側からの共感をまったく得られないという結果に結びついている。

かなりはじめのほうで、すっかりお腹一杯になってしまった私は、ちょこちょこ他のことをしながら観ちゃって、色々観落としている模様。はじめの訴訟問題になった、暴力事件の原因が、いまいちわからなかったりする。

結局は悲恋で終わるというのも、特徴的か。まあ、さっき言ったようにアチェの自業自得感が強いんだけど、結局、お嬢様と野良犬の品性は相容れないという、すごくシビアな終わり方をする。そしてイヤミな母親の思い通りになるという流れ。まあ誰しも、思い通りにならない恋愛の一つや二つ経験はあるだろうから、せつなさくらいは共感できただろうが、失恋の悲しみから嗚咽を漏らしながら懸垂するというのは、冷静になって観るとかなりシュール。アイドル俳優の肉体美でごまかすスペイン映画のノリがすごい。

ああ、この恋は、実は大昔からスタートしていたのさ…という、なんだかよくわからないカットが差し込まれるなど、妙にセンチメンタルさを煽った演出なんかもあるのだが、茶番もそこまでくるとたいしたものだと思う。
でも、こういう真剣な悪フザケ感が、本国ではウケたんだと思う。だって続編までつくられたらしいんだもの(まあ、もう観ないけどね)。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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