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公開国:アメリカ
時 間:125分
監 督:ジョン・シュレシンジャー
出 演:ダスティン・ホフマン、ローレンス・オリヴィエ、ロイ・シャイダー、ウィリアム・ディヴェイン、マルト・ケラー、フリッツ・ウィーヴァー、リチャード・ブライト、マーク・ローレンス、アレン・ジョセフ、ティート・ゴヤ、ルー・ギルバート、ジャック・マラン 他
受 賞:【1976年/第34回ゴールデン・グローブ】助演男優賞(ローレンス・オリヴィエ)
マラソンが趣味のベイブは、父の母校であるコロンビア大学でマッカーシズムを研究している大学院生。ある日、公演を恋人エルサと散歩中に、何者かに襲撃されてしまう。その夜、しばらく疎遠だった石油関連会社に勤務している兄ドクが、突如ベイブの部屋を訪れる。明日、エルサを含めて3人で食事をすることになったが、歓談の中、エルサの出身地の話になると、ドクは突然エルサの話は嘘だと言い始め…というストーリー。
さわりを要約するのが非常に難しい作品。複数のストーリーが並行して流れるているのに加え、思わせぶりな演出が過多すぎて、何が何を指しているのか、謎解きの上の重要度がよくわからないまま展開する。要するに、懲りすぎてよくわからない。
タイトルの通り、マラソンが好きな主人公。その“マラソン”にどんな意味があるのか。また、父がレッドパーシの犠牲になって自殺したこと、そして彼自身がそれについて論文を書こうとしていることが、ストーリー上どう絡んでいるか…、見ものだなぁと思っていたのだが、正直なところ、それほど効果的でもなかったし、重要でもなかった。確かにベイブはマラソンのように孤独な闘いを続けるし、差別主義者とも対峙する。でも、それでベイブは何か新たな境地に達したか?なにか目的を達成したか?赤狩りをしていた奴らと、ナチの連中は、同じような不当な弾圧者ではあるかもしれないし、家族を奪った者という共通点はあるかもしれないが、ナチ野郎を始末したからって父についての引っかかりが解消されるわけではない。それはそれ。
原作者自らが脚本を書いているらしいのだが、残念ながら小説と映画の脚本は別モノ。小説は自由なペースで読めるし、自由なところで中断できるが、映画は2時間程度で一気に見せる必要がある。そのためには、緩急もメリハリも飽きさせない工夫も必要。注力すべきポイントが異なる。原作で伝えたかった点は余すことなく伝えたられたのかもしれないが、その分ゴチャゴチャになった模様。
ただ、煩雑なシナリオの割には、飽きさせない映像テクニックは満載。カメラワーク、鏡の使い方、小道具にチラ見せ具合等々、緊迫感の煽り方が議場にウマい。とっ散らかりぎみのシナリオも、ドクがエルサの嘘を見抜くあたりから、がぜん不穏な空気が蔓延してきて盛り上がってくる(まあ、そこに至るまで50分以上経過してるんだけどね)。
その後、ドクの行動や、白髪ナチのオッサンの行動の意味が説明されるんだけど、正直に告白すると、判ったような判らんような。ナチのオッサンがアメリカの銀行の貸し金庫にあるダイヤを出そうとしているのはわかった。で、ドクは何?もう一本の鍵を持ってる?在りかを知ってる?なんで追われてるわけ?
ダイヤをとっとと出せばいいのに、なんでユダヤ人街をうろちょろするわけ?ダイヤの相場なんて、あとからどうにでも確認できるだろうに。
肝心の謎がよくわからん。でも、巻き戻してもう一回確認する気もおきない。そのくらい、終盤になっておもしろくなくなるのである。ラストでは、螺旋階段を綺麗に廻って転げ落ちるという、有り得ない不自然なアクション失笑。
残念ながら、マラソンマンは35㎞あたりで失速した。シナリオの書きようによっては、いい作品になったような気もするが、残念ながら凡作である。お薦めはしない。
#ダスティン・ホフマンが大学院生って、何歳設定やねん。当時40歳くらいでしょ。まあ、だんだん気にならなくなるから、さすが名優ってことなんだろうけどさ。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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